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地獄へ行く道を熟知するって、しんどい

昨日書いたnote

「あれ、ぼくのことですか?」

「私について書いてる?」

なんて連絡いただいたのだけど(笑)、個別に申し上げた通り、あれはぼく自身への自戒を込めて書いたものです。特に最後のところ。

というのも、ぼくはお医者さん嫌い。なんだかんだ理屈言ってるけど、要するにコワいのだ。子どもである。臆病。ただ、この3週間、ある症状があって、気になってた。ネット検索するとロクな話がなくて・・・・

とはいえ、あれもあるし、これもある、何せ大阪は現在医療機関が逼迫してるからぼくのようなものがお手数を煩わせるのは・・・と言い訳ばかりしてた。

ところが、一昨日夕方、長めのオンラインイベント終了後、また症状が出た。はっきり出た。これはあかん。観念した。明日(つまり昨日)病院行こう。ビビってた。オフィスの掃除しながら日課のYou Tubeイヤホン勉強。先生がマキャベリの「天国へ行く最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである」を引用、「悪いこと」が可視化されると、次の一歩を踏み出せる、という内容のことをおっしゃった。

責任を果たすためには、最悪のケースを知っておき、それへの手当をシュミレーションしなければならない。それこそが責任を背負う、ということだ。そして、「悪いことは起こらない」。「起こったことはすべていいこと」ふだんからみんなに言ってるやん。

主治医を訪ねた。レントゲン、触診、いずれも問題なし。ホッとしていたら、「念のため、CT検査もしておきましょうか。そうしたらスッキリするから」その場で先生がCT予約してくれた。実はその時間、ミーティングを入れていたんだけど、「ちょっとその時間は」と言い出せる雰囲気じゃなかった(ほんと、ミーティング参加できず、ごめんなさい)。

CT検査まで時間がある。いったん帰宅した。テレビでNetflix立ち上げたら出てきたのが『日本沈没』(笑)1973年版。

暗い。ひたすら暗い。いしだあゆみ演じる令嬢の別荘が葉山にあって、ああ、当時はこんなだったんだ。たぶん、一色のあたりだなあとか見ていたのだが、とにかく暗い。ぼくの心象風景が画面に出ているような気がして落ちてた。

CTへ。待合室のテレビ大画面、使用機器の説明があって、キャノン製なのか、うちのプリンタと一緒やから、エンギええなあ。

簡単な医師の診断があり、CTへ。MRIは経験あるが、CTは初めて。「大きく息を吸って止めてください」女性のロボット音声、艶っぽいなあ。

すぐにデータがディスク化され手渡された。連休に入ってしまうので、そのままぼくが主治医へ持参、診察してもらう。CTセンターのレポートはネットで主治医へ。DXは、デジタル化とデータ読み取りの2種類が必要なんだなあと思いながら主治医の元へ急いだ。

主治医と一緒にパソコン画面を見ながらデータを読み取る。自分の腹部が輪切りになっているのを見るのは初で、なんだか変な気分である。これこそ、真の真っ裸。

結論。何もない。ではなぜ症状が出たのか。わからない。疲れやストレスによるものかもしれない。ぼくがよく言うように、わかりやすい簡単な因果関係は、ないのである。

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帰途、公園の横を通りがかった。ふだんは気づかなかった緑が、本当に嬉しかった。緑に、こころから感謝した。そして思った。あらためて。これからは「ちょっと気になる」だけでも、医師の診断をあおごう。それが責任を背負ったものの義務だね。関係の皆さん、ご心配をおかけしました。それにしても、「地獄へ行く道を熟知する」って、しんどいねー(笑)

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