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kamisamaとutsuwa

カナダ人へ経営アドバイスするにあたり、必要とされる英単語を整理してみた。投資とリターンはinvest, return。キャッシュ・フローはそのまま・・・ところがぼくの経営アドバイスには神さまが出てくる(笑) 神話ってどういうんだっけ?・・・ mythologyか。神さまはGod? ここでストップした。違う。Godというと、なんかすごいオールマイティのおっさんが何でもできて、何でも知ってて・・・という。たとえば『神との対話』のGodはそういうおっさん。

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いやなんか違う。日本人が思っている神さまは決めたり支配したり司ったりしない。

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3月17日、こんな感じで、「もう終わり」かと諦めかけてたパキラが

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5月7日に芽吹き、今朝はもうこんな風にしっかり葉を広げてる。

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これをGodのおかげとは思えない。自然そのもの、言ってみれば神さまのおかげだとしか。そこで、神さまを言うときにはkamisamaと表現することにした。「あーゴッドね」と言われたら「ちゃうねんちゃうねん。それはね・・・」と面倒な話を英語でせなあかんと覚悟してた(結果、そんな話の流れにはならなかったんだけど)。

あと、稼ぐお金は本人の器(うつわ)次第、というのがぼくの経営論の中心にある。器を大きくしないと入ってこない。でもこの「器」というのにあたる英単語がない。vesselとかbowlは食器だ。人の大きさ、度量、にあたる英単語が見当たらないのである。そうするとですね。英語圏の人たちは、経営について考えるさい、「器(utsuwa)」というコンセプト抜きに考えていることになる。器とはあり方であり、人間の大本(おおもと)を指す。敢えて言えばbeing、あり方なんだけど、あり方と器は若干違う。もちろん日本語の「器」の意味を英語で説明できなくはない。でもはなから単語が存在しているのと、状態を説明するのとは思考への影響がまるで違う。単語でぽん、と存在していないと思考に入ってこない。

日本人が日本で経営を考えるとき、せっかくぼくら日本人だけに恵まれている言葉「神さま(kamisama)」と「器(utsuwa)」を大事にすること、これって特に意識したほうがいいんじゃないかと思います。

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