経営瞑想のススメ
インドの哲人、J.クリシュナムルティが「瞑想とは、意識の中身を空にすること」と言っている。思考、つまり、自分がとらわれている一切のものからの解放、自由。
経営にこれをあてはめてみる。
経営の本質は、「手元資金を増やしたか、減らしたか」。
「わたし、数字苦手なんですぅ」という人でも、自分の銀行口座の金額が増えたか減ったかくらいはわかるはず(笑)そこだけ、注意してください。
ここに瞑想を加える。経営者が数字を見てとらわれるのは、金融機関などからの借入金や今年に限って言えば事業継続給付金200万円といった、「実力で増えたわけではないお金」と、商い力によって増やしたお金との区別がつかないところだ。店や会社によっては、これ以外にも補助金とかいろいろ商い以外に入ってきたお金があるだろう。
今日12月30日、口座に1800万あるとしよう。2020年1月1日に1100万だったとすれば700万増やしたことになる・・・わけではない。3月に500万円、金融機関から借り入れている。5月に事業継続給付金が200万入った。ということはつまり、500+200=700万イコールお化粧と看做(みな)さなければならない。増えた分はまるまる、自分の商い力以外の上積みと見る。
ということは今年12ヶ月使って、1円も増やすことが出来なかったのが経営の実相だ。We discover the natural harmony of things. 自分の経営の自然なハーモニーを見つけたことになる。discoverの語源は、coverつまり隠されたものをdisなくす、つまり、表に明るみにする。
ここまで、電卓ももちろん、計算ソフトも何も要らない。1秒の暗算で済む。
考えるのをやめる。分析もしない。
考えるものさしは過去の記憶に過ぎず、分析は自分の見つけたい何かを探す営みだ。見返りを探すことと何ら変わらない。
ただ、流れに身を任せる。
We only need to live content within the Stream.(*)
*引用はこの本から(タオの子育て)。
これが経営瞑想である。タオの経営、哲学の経営が、コロナ時代には求められている。
争うことも要らない
競うことも要らない
サバイバルも要らない
ただ、流れに身を任せる。
楽だよー(笑)
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