学習力 考察メモ(本当に雑記メモ)その1

思いついたことをそのまま書いていくノートで,意味のあるようなないような,まとまりのないもの。だけど,まとめられるようになりたい。

・学習力=学習技術+学習習慣(仮定義)
ただ,学力ではなく,学力を支える,学習をする力。学習をする力とは,学び続けることのできる力。モチベーションと学習技術が必要。学校教育の後,学びの義務から解放されるわけではなく,仕事に就くにせよ,そうでないにせよ,大きなことから小さなことまで学ぶことに溢れていて,それはちょっとしたことで身につくこともあれば,なかなか身につけるのが大変なこともある。この場合は,大なり小なりモチベーション条件は満たされていることが多いので,継続できる技術と学ぶ技術がしっかりしていれば,なんとかなることが多いのだろう。
 高校以下の教育では,進学を考えていれば「授業の学習」「プラスアルファ」の蓄積が受験体力になる。進学を叶えるためには学力アップというごく当たり前のことが要求されるが,そもそも学力アップのためには学習をしなくてはならず,それが歯車として噛み合わないから,(天才は別として)たいていはうまくいかない。

・いくつかフレームは考えられる。継続する技術については,モチベーションとの両輪として。モチベーション維持の方法と物理的に継続するための(複数の方法)がある。
 学ぶ技術はいわゆる学習法と言われるものが世の中には溢れているが,大枠の分類=>具体の方法=>教科への落とし込み,の形に整理しうるのではないかと考えられる。
 ある方法論は,ある人には有益でも,ある人には効果がない。その人自身の特性があるから。では,その人自身の特性を見抜き,アドバイスする方法は?

・発達段階を年齢階層として,ではなく,学習力として要求される事柄の達成段階として考える。
前期=>学習習慣中心,中期=>学習習慣がついた上での質への言及,後期=>学習の質を高める
のような感じ。ハードルを一つ一つ設けることで,個々の人物に対するアドバイスの仕方が変わってくる。
 学校のジレンマの一つは,全体指導と個への指導が決してイコールではないということ。その中で,個別最適化にいかに向き合うのか。

・考えうるハードル
ー特性を見抜く(分類する手法)
ー学習方法収集と分類方法
ー個への落とし込みの方法
ーそもそもどこから手をつければ良いのか

・認知特性は一つのキーワードか。どのように判別するか。2〜3個(数個)の問いで大まかな傾向が掴めるなら,何かの糸口にはなる。
 特性によって学び方は変わるだろう。学習アドバイスもそれに沿ったものになるだろう。ベテランはこれをやってきたであろう。この「知恵」を「知」にできないか。

・スタディサポート(ベネッセ)の学習習慣調査のある項目にポジティブな反応であれば成績アップに寄与するが,ネガティブな反応であればそうではない,といった説明を受けることがある。正直,その説明自体が正しいのかどうか,クリティカルシンキングの視点から疑ってかかるべきではあるが・・・。
 ネガティブ反応をポジティブな反応になるように生活習慣,学習習慣を見直すようアドバイスをすることを考え,実際にそうしてきたが,ポジティブな反応であること自体を本人の特性と捉え,成績ダウンにつながらないとしても,それでも成績を維持しうるファクターが存在する可能性はないのか。

・教員と生徒の温度差を逆手に取ることは。

・モチベーション
       他者     自己
内発的    コーチング  内省・目標・目的
外発的    外的環境整備 外的環境の自己管理
かなあ。

・コーチングとマッチング
コーチング:外部から自己への働きかけ(教員は外部,本人は自己)
マッチング:自己を取り巻く周囲との関係・環境

・学習技術
学ぶための技術。学ぶことを学ぶ。
「学ぶ力を強くする」(バーバリー・オークリー他,YAMAHA)
ーピクチャーウォーク
ーポモドーロテクニック
ーアクティブリコール
ー睡眠 生活習慣

・学習技術の階層
バックグラウンドにある理論>一般論で述べうる方法>教科の方法

・学習習慣
時間スケールと空間スケール
*時間スケール:数年ー年ー季・月ー週ー数日ー1日(大目標から,乗り越えられる小目標)
 1日のサイクル(スタートする,持続する,時間の使い方)
*空間スケール:学習環境(とりかかるため,継続するため)
*モチベーションをどこにどう位置づけるか。
*いわゆる3点固定(起床・学習開始・就寝)が確認できればよいのではないか。ー確認方法と妥当性判定
ー持続方法 問題は,3点固定を持続する方法

学習時間調査は何のためか
・時間記録(量的価値)+内容記録(質的価値)
・内容の達成感(内容,内容量)
・時間の達成感
・朝などの定時に記録することで記憶の揺り戻し効果

下図 イメージ図(仮)
太矢印が教師・学校の介入ポイント。
上の三角形のループが回れば,「学習→わかる」が高まり,数値としてテストに反映される。
何か一つに介入すれば全てがうまく回るのか,それとも複数に同時(矛盾なく適切に)介入すればうまく回るのか。
「学習→わかる」は授業などの教授スキル
「学習意欲」はコーチング,内発的動機を高める
「習慣」は学習の習慣付けとそのスキル
「技術」は学習スキル
「校内テスト」は作問,評価

「学習→わかる」への介入
学習スキルが示唆されうるもの。ピクチャーウォークは授業の最初に仕掛ける形で使えそう。
と思ったが,そうでもない。単元の最初でも同じく。
黒板に目当てを書くアレと同じか。正直,目当てを書く意義はわかるが,一定の学力層,意欲層には効くとして,どれほどの効果が期待できるのだろう,と思うような,思わないような。

「学習意欲」への介入
コーチング
面談技術
内発的動機を高める

学年全体への学力対策の方策はレバレッジポイントが分散して焦点が曖昧。学校のカラーが明確で認知されていれば焦点化はできるし,いわゆる伝統校ではできているはず。学校改革で新たな目標がうまく回れば,伝統校を凌ぐ焦点化は可能。それがいわゆる新興の効果を出していると言われている学校の特徴か。
ジャイアントキリングになるにあたって,学力向上,進学力向上がゴール目標では一体化は難しく,国際化に力を入れる,探究に力を入れる,といった目標で一体化するほうが効率が良いのではないか。そもそも学力は目標・目的ではなく,手段のはずだ。

学習習慣
 時間のマネジメント方法やテクニックはよく見かける。スケジュール管理や時間管理などが主眼になってくるが,時間管理ができるなら,そもそも困っていない。
 学習習慣には,「時間管理」と「ルーチン管理」があるのではないか。
 時間管理は起床・学習開始・就寝の3点固定をはじめとする1日の時間の使い方。あるいはスケジュールに基づくタスク管理も同じ類だろう。24時間の使い方としては1日(平日・休日)単位で時間固定が原則,ということだろうと思うが,現実にはクラブのある日や塾のある日など,曜日単位の過ごし方が普通であり,そちらに基づくのが理にかなっている。が,そもそも同じ1日はあるようで,ない。開き直ればそうなる。もちろん,そうでないということならそれでも良いが,そのような人は大多数ではないのではないか。
 そこで登場するのがイベント起動による時間管理で,例えば学校から帰ったらすぐ,ご飯を食べたら,寝る前,といった,日々,必ず行うイベントに紐づける方法がある。
 一方,「どのような事情があろうとも必ずする」という事柄を決めるのも,一つの考え方で,これがルーチン管理にあたる。
 定められたルーチンをこなすことで学習のスイッチを入れる,という考え方だが,例えばその日にやることの書き出し,も一つのルーチンだろう。学習時間は「学習時間調査」や試験の計画表,学習記録などでチェックされるが,ルーチンのチェックはこれまで経験がない(to do リストではない)。
 ノート1ページに収まる内容のルーチンを決め,それをこなしたら写真にとり,メールで送ると1ポイントのようなシステムはできないだろうか。途切れたら-1ポイント,10ポイント取るか,10回続くとスタンプがもらえる,というような。レシートを写真で撮って送ると,みたいなサービスである。どうだろう。

2022/04/19 最初のメモ記入
2022/04/20 追記
2022/04/22 追記
2022/05/11 追記
2022/05/22 追記
2022/05/25 追記
2022/05/26 追記
2022/06/18 追記

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