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イメージでつかむ、エリオット波動論

こんにちは、ザキです。

今日は、エリオット波動論について、説明したいと思います。

本当に単純に説明するので、イメージでさらっと覚えちゃってください。


エリオット波動論は何をしたいのか。

①値幅を予測したい。

②時間間隔を予測したい。

③波形に名前を付けて、パターン認識したい。

④パターンごとの注意点を知りたい。

大きく分けてこの4つを、複合的に見たいので、エリオット波動を使っているわけです。

それでは1から。

まず、勢いの強い波。順張り方向の波を3つに分ける。


無題

この3つの違いは、三段上げの何処が一番長いかで分けています。

FXでは胴か、頭が長い波がよく発生します。

左の足が長い波は、急騰する波で、上位足の節目で下位足で発生したりします。

注意点は、FXで順張りで取れる波は、真ん中と右だけです。

真ん中は一番オーソドックスで、1波の1.618が3波目標値、3波の1.27が5波目標値です。

右側は、1と3波が同規模の大きさで、1波の2から3倍が、5波目標値です。

一番左は、ウェッジや、フラッグのような形で上昇するので、起点で入れなければ、見送る波です。

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これが真ん中の波です。

1波の1.618、3波の1.27を達成しています。達成後にガクッと下がっているのがわかると思います。

これ以上伸びてるじゃん、と思う人がいるとおもいますが、RSIが買われすぎでも、下落することはあるし、パーフェクトオーダーでも下がることはあります。フィボは安全にトレードできる場所を示していて、まるまる波を予想するようなものではありません。

※補足 これは簡略化したカウントです。専門的なエリオット波動のカウントでは、3波の1.27は3-5、大きな下落が4波。2波から3-5の127が5波終点で綺麗に天井まで取れる。だけど再現性を高めるために、私は普段から、3-5までしかとらないようにしており、初心者もそちらの方がわかりやすいし、便利なので、あえて簡略化されたカウントで説明しています。

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これが一波拡張。どこまで行くかわからないし、トレンドラインも引けない捨て波。

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これは、大きな1波の中の、内部波動が5波拡張。でも3倍以上動いているので、別の波かもしれないけど、イメージはこんな感じ。

※補足 ランニングフラットという波形認識だと、真ん中の勢いのいい波が3波、その下が1波、その上が5波。そこから下がって上げきれない動きなので、全体としては修正波のA波が拡張した可能性。
でもこんなのは後付けでしか言えないので、基本的には、考えなくていい。


つぎ。

無題

つぎに、逆張り方向の波を3つに分けます。

左は1対1、真ん中はちょび更新、右は持ち合いです。

どれも弱い動きとして覚えてください。

重要なのは1対1で押し目を崩したら、それは弱い動きだという事。

実際修正波は5波動に見える修正も多いのですが、こんがらがるので乗せてません。

知りたければ、複合修正波で調べてみてください。

5波動うてないのが、結果、弱い動きとなると覚えましょう。

値幅は1対1以下なら、弱い動きです。

ここは重要で、

反対に言えば、1対1以上で動いた波は、押し目買いが発生しやすいという事。

押し目買いの底が抜けやすい人は、ダウ理論だけで押し目買いしているのかもしれません。

3波目が長い波で、押し目買いをしましょう。

②時間間隔

これは簡単で、1波に対して、2波というのは、約60%から100%で波動が終了します。

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これは結局どこで2波が終わっているか微妙ですが、60%で2番底、100%近辺から動き始めています。これが理想的な形という事です。ここがぐにゃぐにゃ時間をかけて、上げきれなかったり、押しも深くなったりすると、そもそも1波じゃない。下落中のただの修正だったりします。簡単に言えば揉み合いです。


ここで、どっちが多いんですか?


1対1でとりあえず買えばいいってことですか?



と思った人。




君ってやつは、むかしっから、そういうとこあるよっ!!




これは理想の形なの。

だから、理想の形で、ダウ更新とか、切り上げを見せたら買う。

複合的に見なきゃ、結局、他を無視してることになるでしょ。

エントリーっていうのはできるだけ遅くするもんなの!


2回目は言わないかんねー!


かんねー!


・・・。


余談ですが、

私にエリオット波動を教えてくれた人は、

ガンガンエリオット波動なんて崩せばいいじゃんって考えている人で、

修正波はヨコヨコと、縦揉みを覚えておけば、

実践ではそれ以上必要ないと言っていました。

まさに、そうで、難しく考えないで全然平気です。

大事なのは順張りの伸びる波で、逆張りの波なんて、

ほとんどが捨てる波なんですから。


③波形のパターン認識

これは名前を付けちゃおうって話です。

修正で言えば、横揉みと縦揉み、横揉みは継続示唆、縦揉みは転換示唆です。

わかりにくいから、エリオット波動は、フラットとジグザグ、もしくはダイアゴナルって呼んでいます。

※補足 縦揉みはウェッジの縦揉みも含む。とにかく、今まで出なかった大きめのローソクが近いレートで沢山出始める。

④波形パターンの注意点

これは、あるあるだと思うんだけど、

相場の規模が変わった時にどうすればいいか分からなくなることってありますよね。

無題

これは、トレンドラインを勉強すると必ずぶつかる壁

浅めの押しからダウ更新をした波がラス押しまで戻したときに、

トレンドラインは当然ブレイクするわけだけど、

下目線なのか、上目線なのかわからないってやつ。


この問題は中期のトレンドラインのインナーだと上げ、外だと下げと見るのもありだし、

そもそも3段上げしていない波には、トレンドラインが引けないものと考えてもOK。

こうやって、自分で名前を付けて、その特徴を図鑑みたいにまとめようというのがエリオット波動では、ガイドラインって呼ばれる。

一番有名なガイドラインは、急落は、4波でとまりやすいってやつ。

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黒が波。

上の水平線が大きい波で見た4波。

下の水平線が、3波の中の細かい4波。

補足 4波がどこかわからないという人は、トライアングルを見つけるか、頂点に127を合わせて、ちょうど100に来る波からの押しが4波の終点。波には傾きがあるから、傾きごとに、127を合わせれば簡単に見つかる。勿論、最初に説明した、真ん中が長い波以外は127で止まらないので、注意。127で逆張りとかはしちゃだめ。

このどちらかで止まりやすいってこと。

よくトライアングルを4波で作るから、急落が持ち合い離れの中心で止められているのもよく見る。

こういうのが波形ごとにまとめられているのがエリオット波動だってこと。

これはあまり難しく考えないで、自分が同じパターンと思ったら、ファイリングしておく。

そして、20枚くらいたまったら、共通点や分岐点を探すっていうので十分。

ちょこちょこピン、とか、鬼の一つ目、とか、私はいろんな名前をつけて

パターン認識しています。

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この矢印のところ。

これが四時間足の鬼の一つ目、上昇して、トレンドラインとかに触れないまま、急騰で押し上げる。これって初心者があと乗りして損ぎられる場所。急騰に挟まれて、コマ足ができるのが、初心者がやられる合図。

将来のことを話すと鬼に笑われるという表現があるけど、初心者が上がる!目標は○○だ、と将来に夢を持っているときは、上昇はいったん終わりで、その言葉を聞いて逆張りトレーダーはカモが来たと微笑んでいるだろう。と思って付けました。


どう、この感受性


自分で書いてて笑えて来た


ちなみに鬼の一つ目は、下位足でトライアングル。4波はトライアングルになりやすいから、急落前に出現しやすいってわけ。

さっき説明した、ガイドラインのトライアングルで支えられるってのも、さっきの画像で確認しておいてください。

反発して、2番天井を作っています。


ちょこちょこピンは自分で探してみてください。


これこれってなるので。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

どうだったでしょうか。

結局相場はN字の組み合わせなんだから、パターンは限定されるわけです。

それを比率で考えて、認識しようというのがエリオット波動論。

小難しいことは無くて、名前を付けて、特徴をみんなで共有しようというだけの話です。

ただ、アメリカでは義務教育で教えるほど重視されており、体系的に作られています。

だから、もし本場を知りたいというのなら、専門書を買ってみてください。


ハーモニックやウォルフもエリオット波動では、

別の名前がついて、説明されています。

もしかしたら、知らないパターンがあるかもしれませんよ。


エリオット波動は楽しいし、私はすごく好きなので、

いつもの2倍くらい書いてしまいました。

これでも、簡単にほんの触りを説明しただけです。

とっても奥深いので、ぜひ活用してみてください。

本は波動研究という本が最高です。


それではここまで。

失礼します。



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