氣づきの国語辞典「土」編
氣づきの国語辞典「土」編
「土の神を祭る為に柱状に固めた土」の象
形から「つち」を意味する「土」という漢字がで
きた。古来から日本人は、土に神が宿っていると
信じており、信仰の対象としてきた。今でも家
を建てる前にその土地の神である氏神を鎮め、
土地を利用させてもらうことの許しを得るため、
地鎮祭が行われる。
政教分離の法則に反するとして争われたのが
津地鎮祭訴訟。地鎮祭がそもそも宗教上の儀式か
どうかが争点となった。
いただきます、ごちそうさまも元を辿れば神道の
教えということも考えれば日常化していると考え
るのが自然かもしれない。
前に鹿児島の桜島に行ったとき、昔から道路工事
をするときにお寺やお墓は動かすが、神社関係の
ものは動かず、迂回させるようになっているとい
う話を聞いた。神社を動かそうとすると工事現場
で事故が起こったり亡くなったりするケースが
後を絶たなかったという。
今公共機関を建設するときは地鎮祭は行われない
のだろうか?そう思うと土地や氏神様にすごく
無礼なことをしてしまっている氣がする。
改めて住ませてくれている場所、働かせてくれて
いる場所に感謝を伝えたい。
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