無法上等の平和運動とテロリスト、岡本公三は同根。 「正義」のためなら犯罪が許されるのか?
国際宇宙展で暴れた自称平和と日本赤軍のテロリスト、岡本公三は同根です。
>岡本公三の人生は、1972年、イスラエルのロッド国際空港(現:ベン・グリオン国際空港)への自爆テロに参加し、26人の死者を出した時点で終わるはずだった。
>それから半世紀、2度の服役を経て、彼はまだ生きている。レバノン最初で唯一の政治亡命者として、何不自由ない生活を送っているのである。
>今は弱々しく、白髪になった岡本公三は、故郷日本では未だ指名手配中の身であるが、レバノンのパレスチナ難民キャンプでは民衆のヒーローのような存在である。
https://www.arabnews.jp/article/japan/article_68573/
彼らは先々週の見本市SEECATや危機管理産業展、先週行われた国際航空宇宙展で、
会場であるビッグサイトの敷地内で無届の集会を開いて奇声あげて、イスラエルと見本市の非難をしました。私有地内の無許可の集会は違法行為です。
ぼくは両方とも警察に通報し、彼らは排除されました。通報前に警備員に確認しています。
下着泥棒がベランダに干してあった下着を盗んで捕まったとき、罪状は下着を盗んだだけでなく、家宅侵入も罪状に入るのと同じです。
そしてこれは威力妨害でもあります。デパートの敷地内の玄関前でウンコしたら排除されるのと同じです。
無論普通にビッグサイト界隈を通行することには問題がありません。
ぼく自身、ラビン首相暗殺後のイスラエル政権のやり方は強権すぎるし、無用な摩擦を生んできたと思います。その一方で現在のパレスチナの残状の原因を作ったのはハマスの先制攻撃と、民間人の誘拐です。その後のイスラエル軍の報復ともいえる軍事行動は苛烈するとは思います。
無論だれてもこのような行動に対して抗議をする権利はあります。それは言論や合法的かつ平和的な手段においてです。
ですが今回の「平和団体」の行動は法を犯しています。自分たちは絶対正義である。その自分たちが法を犯しても、それは正義の行為だからゆるされるのだ、というのでしょう。どこかで聞いた覚えありませんか?
そう、テロリストの主張そのものです。テルアビブ空港で無辜のイスラエル人を虐殺した岡本公三、三菱重工爆破事件や、仲間を「総括」というリンチで殺した日本赤軍と同じロジックです。
無論実際に抑圧され、人権も侵害されている人たちには武器を取る権利もあるでしょう。それでもグレーゾーンが発生します。抑圧側の市民も殺していいのか、それが許されるとかといえば否でしょう。
ですが彼ら平和団体に方を犯す権利などありません。
彼の正義も別に絶対的な正義と誰が認めたのでしょうか。
実際に反イスラエル集会の参加者に、ハマスの行っている民間人への攻撃や誘拐、テロは是とするとか聞いてもまともな答えは返ってきません。得てしてお前はシオニストの手先か、という偏狭な罵声が返ってきました。
かつて我が国では反核運動というものがあり、米国や西側の核兵器は悪い核兵器だが、ソ連や東側の核兵器は非難しないという不文律がありました。集会で被爆者がソ連の核も許さないと発言したら引きずりだされたことがありましたが、それと同じ匂いを感じるのはぼくだけでしょうか。
こういうのをみると、彼が求めているのは和平や人権の保護ではなく、反イスラエル、親パレスチナというイデオロギーで、イデオロギーは正義で、何をやっても許される選民意識ではないでしょうか。であれば、岡本公三と同じです。
彼らはこれらの展示会を死の商人呼ばわりしていますが、軍事に関係ない出展者も多数出展しています。彼らに軍事関連企業に対する抗議する権利があるとして、これらの非軍事出展者の仕事を妨害する権利があるでしょうか。
そもそも軍事関連の出展社にしても違法行為をしているわけではありません。また会場であるビッグサイトや主催者に対する業務妨害です。来場者も迷惑します。
抗議したいのであれば近くの公園や道路で許可を取って行うべきです。
自分たちは正義なのだから、違法行為で出展者の商売を妨害する権利があると主張するのであれば、日本人の子どもを殺害した「愛国者の中国人」と同じです。
それは反社会的な勢力の言い分です。
会場であるビッグサイト、東京都、主催者はこれらの団体や参加者を刑事告発して、あわせて損害賠償の訴訟を起こすべきです。そうでなければこのような無法が「愛国無罪」だと言う前例をあたえ、モラルハザードを誘発します。
彼らがやりたいのは平和の実現ではなく、「正義」という名のハンマーをもって、誰か攻撃できる人間を探し回って袋叩きにしたいだけではないでしょうか。それはさぞかし楽しんことでしょう。単に自分たちの加虐趣味を満たして喜んでいるだけではないでしょうか。
それを普通「正義」とはいいません。
このような無法を放置することは法治の放棄でもあります。
またメディアがこれらの活動を「市民団体」と呼ぶのは問題ありです。
どうしても呼びたいのであれば右翼団体なども「市民団体」と呼ぶべきです。
因みにイスラエル製品はドローンなどの目に見える形のものだけではく、コンポーネントやソフトウェアも非常に多いです。欧米製の兵器でもそれらは多く使われています。これら団体はすべての外国製、日本製兵器を精査してイスラエルの製品が採用されていれば使用を止めろというのでしょうか。
因みにアラブ諸国が輸入している欧米製兵器にも多数イスラエル製品が使用されていますが、彼らはそれを「見ないこと」にしています。「平和団体」の皆さんはこれをどう思いますか?「裏切り」ではないのですか?
不思議なのはこれらの平和団体や人権団体の批判が、独裁体制を敷き人権侵害をし、イエメンなどで軍事活動を行っているサウジや湾岸諸国に向かうことはありません。
一体何故なのでしょうか?
そもそも自分たちは正義だから全て正当化されるのだという主張は、イスラエルは神に選ばれた国である、イスラエルとその民の存続は絶対の正義であり、そのためにはすべての手段が正当化されるという現在のイスラエルの強権的な政権とそれと瓜二つです。であれば「平和団体」にイスラエルを批判する資格はないし、単にイデオロギーの激突でしかないということです。
繰り返しますが、平和運動や言論や合法的な手段に限って行うべきです。自分たちが「絶対正義」だと主張して不法行為や他人の権利や自由を侵害するのはテロリストと同じです。
このような自称「平和運動」は平和運動への支持を下げて、まともかつ穏健に平和運動をおこなっている人たちへの迷惑でもあります。
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
「自衛隊員の手榴弾事故」現状の対策は不十分な訳
旧式の危険な手榴弾が訓練でも使用されている
https://toyokeizai.net/articles/-/831217
Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
率直に言う 陸上自衛隊の戦車は「全廃」すべきだ
https://merkmal-biz.jp/post/77045
「石破首相 = 軍事オタク」は本当か? 防衛知識ゼロの他政治家が国を守れるのか? 石破氏を長年知るジャーナリストが“真実”を語る
https://merkmal-biz.jp/post/76790
月刊軍事研究に「ユーロサトリでみた最新MBTの方向性」を寄稿しました。
軍事研究 2024年 11 月号 [雑誌]
Japan In Depthに以下の記事を寄稿しました。
防衛省、ベトナムに「資材運搬車」を提供
https://japan-indepth.jp/?p=84403
「軍オタ」が歪める防衛議論(前編
https://japan-indepth.jp/?p=84282
軍オタが歪める防衛議論(後編)
https://japan-indepth.jp/?p=84315
European Security & Defenceに寄稿しました。
https://euro-sd.com/2024/09/major-news/40266/jgsdf-calls-for-numerous-afvs/
東京新聞にコメントしました。
兵器向け部品の値段「見積り高めでも通る」 防衛予算増額で受注業者の利益かさ上げ 「ばらまき」と指摘も
https://www.tokyo-np.co.jp/article/352551
月刊ZAITENに寄稿しました。
https://www.zaiten.co.jp/latest/
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
海上自衛隊の潜水艦メーカーは2社も必要あるか川重の裏金問題で注目される潜水艦の実態
https://toyokeizai.net/articles/-/774627
月刊軍事研究8月号に防衛省、自衛隊に航空医学の専門医がいないことを書きました。
軍事研究 2024年 08 月号 [雑誌]
Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
「敵に手の内をさらさない」という防衛省、自衛隊の「敵」は国会と納税者か
https://japan-indepth.jp/?p=83101
新聞各紙 残念な防衛関連の未検証記事
https://japan-indepth.jp/?p=82844
日本の報道の自由度が低いのは記者クラブのせい
https://japan-indepth.jp/?p=82748
次期装輪装甲車、AMV採用を検証する その2 AMVのライセンス生産によって日本の装甲車事業は壊滅する
https://japan-indepth.jp/?p=81695
次期装輪装甲車、AMV採用を検証するその1
駿馬を駄馬に落とす陸自のAMV採用
https://japan-indepth.jp/?p=81667
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
航空専門医がいない空自に戦闘機開発はできない
やる気のある医官が次々に辞める自衛隊の内情
https://toyokeizai.net/articles/-/744651
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