研究ノート 福島事故原因論機器配置論 福島第一原発1-6号機が、他の原発と異なる機器配置の異常性は、アーキテクトエンジニアの米EBASCOの考え方にあり、東芝と日立が、米EBASCOの悪い例をそのまま踏襲したことで、タービン建屋地下一階に主要電源を集中化したことが、致命的問題

福島第一原発1-6号機の主契約者とアーキテクトエンジニアは、
           主契約者 アーキテクトエンジニア
1号機  GE    EBASCO
2号機  GE/東芝      EBASCO
3号機  東芝    東芝
4号機  日立    日立
5号機  東芝    東芝
6号機  GE/東芝      EBASCO
であり、他の原発と異なる機器配置の異常性は、米EBASCO(The Electric Bond and Share Companyの略、GEの子会社)の考え方にあり、東芝と日立が、米EBASCOの悪い例をそのまま踏襲したことで、具体的に示せば(東電編『東北地方太平洋沖地震に伴う原子炉施設への影響について』、添付6-12より引用、2011.9)、
・1-7号機とも、以下の主要電源は、タービン建屋(T/B)地下一階に設置、
・非常用ディーゼル発電機、
・非常用高圧配電盤、
・常用高圧配電盤(ただし、5-6号機は、コントロール建屋(C/B)、しかし、水没)、
であり、T/Bの大型機器搬出入口のシャッターは、水圧でへし曲げられ、海水が流入し、階段をとおし、地下一階(大きな復水器が設置されているため、普通の地下一階と地下二階分に相当する大きな空間)へ、主要電源は、すべて水没、もし、主要電源が、原子炉建屋(R/B)内に設置されていたならば、たとえ、T/BとR/Bの地下一階が、直径30 cmのスリーブで直結されていて、R/Bの地下二階が水没しても、大きなドーナツ型のサプレッションプールの下半分のみ水没し、地下一階のコンクリート壁で覆われた一部の空間の水没は、免れたかもしれず、T/Bに主要電源を集中化したことが、致命的問題につながりました。

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