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中小企業診断士 入場券説

以前アップした、中小企業診断士合格体験記①~③がたくさん読まれています。ありがとうございます。

アップしたのが9月10日です。1か月経過してもなおviewが伸び続けているのは、やはりこの資格の関心が高いからであると思います。受験生が読んでくださっているのかもしれません。

一方、この資格にはネガティブな意見もあります。

典型的なのが、田端信太郎氏のこの意見です。

この意見に対して、私は肯定も否定もしません

確かに、仕事ができる人は少ないのかもしれません(どの程度のサンプル数で言っているのか判然としませんが)。また、久保利先生みたいなカリスマはいないと思います(カリスマではないでしょうが、十分にリッチな人はたくさんいます)。そういう意味では、この意見は正しいです。

しかし、どの業界でも同じである、とも言えます。この「中小企業診断士」のところを、「高学歴」「英語が堪能」「人気企業の社員」などと置き換えても、この意見は通用します。高学歴だからと言って、英語が堪能だからと言って、仕事ができるとは限りません。そういう意味では、この意見は無意味であると思います。

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私もこの資格を頑張って取得して、この資格を片手に独立開業した人間として、世間的に言われている情報はおおむね理解しています。

そのうえで言いますが、もし知人から「独立※したいのだけど、どうしたらよいかしら?」と聞かれたら、やはり「まず中小企業診断士の資格を取ってみたら?」と返すと思います。※実業をやるのではなく、顧問業やコンサル業をやる場合

それは、この資格は独立コンサルタントと言われている人たちのネットワークに入るための入場券であると思っているからです。私はこの入場券説を以前から唱えています。

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おそらく田端氏は、「そんな資格コレクターをしているくらいなら、もっと実のある仕事をしろよ」「実のある仕事をせずにそんな資格勉強に時間を費やしている時点でクソだな」と言っているのだと思います。

その意見には賛成です。もし勤めている会社で、実のある仕事をしていて、それなりに評価されて、居心地よく過ごしているのであれば、頑張ってこの資格を取る必要はありません。その時間があれば、本業に集中して、パフォーマンスを上げるほうをお勧めします。

しかし、今勤めている会社で、自分の能力を生かした仕事が出来ていないとか、自分のやりたい仕事が出来ていないとかの場合で、独立開業したいのなら、この資格を取得することをお勧めします。

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徒手空拳で独立したとしても、誰も仕事を発注してくれません。これでは、どんなに能力があったとしても、その能力を発揮する術がありません。そもそも食えません。

この資格を取ると、中小企業診断士の仲間ができます。うまく行っている人のところに行って、体験談を聞くことができます。ひょっとしたら、案件の紹介を受けることがあるかもしれません。

最初は、そうやって少しずつステップアップしていくのです。そのうちに、自分のことを評価してくれるクライアントを巡り合い、自分の能力を発揮できる仕事ができるようになります。

この資格を取るのは、そのためのbaby stepです。もしこの資格を取るのに途中で挫折するくらいなら、コンサルティングでの独立開業は難しいかもしれません。そのくらいの覚悟で受験し、そのネットワークを生かすのであれば、資格コレクターでもなんでもなく、立派に生きる資格になるだろうと思います。

私は、お陰様で十分なクライアント基盤ができたので、今は診断士的な活動は行っていませんし、診断士協会にも入っていませんが、最初のころの活動を思い出して書いて見ました。

『人の生涯は、ときに小説に似ている。主題がある。』(竜馬がゆく) 私の人生の主題は、自分の能力を世に問い、評価してもらって社会に貢献することです。 本noteは自分の考えをより多くの人に知ってもらうために書いています。 少しでも皆様のご参考になれば幸いです。