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コロナ禍での回転寿司


昨日、大阪での新規感染者数192人、一向に終息する気配を示さない新型コロナウィルス。

そんな中、回転寿司に行ったら満席で、しかも残念ながらソーシャルディスタンスで席の間隔を開ける事はせずに詰め込み状態。

確かに150人収容で客席稼働率70%の設計で、半分席を潰し客席回転率を低下させることは難しい経営判断のようだ。

中長期的視野での経営を考えれば感染防止策を講じた方がいいかもしれないが、半年近くも続くコロナの影響で厳しい経営状態を強いられている中では短期利益も必要であろう。

因みに回転ずしの損益分岐点比率は、スシロー93.75% 、くら寿司89.74% 、かっぱ寿司87.47%、元気寿司 99.01%、らしい。

ここで紹介する「魚米」は受注生産方式を採用しているが、需要予測の精度が高く段取りがいいのか料理提供が非常にスピーディーであった。きちんとお客さんに「作りおきなし」とスシローに対する嫌みのようにアピールしていた。鮮度が高くスピーディーな料理提供は店の強みになるであろう。親会社は「米の神明」でもあるから美味しいのは当然。


こういった大手資本の回転寿司はともかく過小資本の飲食店経営者はこのコロナ禍で大変だ。
平均損益分岐点比率が90%の飲食店が売上が半減し、手元流動性が1,5か月程度で、
国からの支援策が乏しければ、何か月持つかカウントダウンの状態になっている飲食店の現状。

先が見えない中、経営を諦め店を閉められるのはまだ幸せと羨む店もある。何故ならリースや借入金残高が多い為に、閉めたいのに閉められないからだ。店を磨き上げ、付加価値を高めて売却できたらいいが、今の時期は難しい。

昔は店を潰すことは債権者など周りに迷惑をかけて責任重大だったので、経営に失敗したら夜逃げする店主もいたが、今は失敗しても法が手厚く助けてくれるから無責任な経営者もいる。真面目な経営者は今後の経営をどうするか悩むところだ。

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