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オブザベーションをやってみる

Xデザイン学校大阪分校で学び始めて、2回目の授業。今日の主題はオブザベーション。ユーザーの行動観察をして、イノベーションの機会を探索するアプローチをやってみるというもの。今回は、ゼリーを題材に『ユーザーに新しい体験を与えるような斬新なパッケージを提案する』という課題である。ユーザー調査の肝を教わり、実際にゼリーを食べる人を観察した。

観察で大事なことは、この2つなんだろうと理解した。

(1)モノを見ないでヒトを見る(2)漠然と見ずに「なぜこの人はこういう風にしているのだろう」と問いを立てて焦点化する(これはクリティカルシンキング)

よし観察するぞと始める。「あ、今すごくフタを開けにくそうにした」「机を汚すのを気にしている」「カップをくるくる回している、ゼリーをすくいにくそうだな」・・etc。この人は何に困っているのだろう、という問題点を探すような問いを立てて観察していたような気がする。

行動データと発話データから事象を整理し、概念化とパッケージアイデアの仮説生成へ進む。と、ここで先生から重要な指摘が。

「改善の視点より、ユーザーが喜ぶことを考えろ」

今回のケースだと、ゼリーを食べると何がうれしいのか、それを考えることが大事だと。なるほどそうか。私たちのグループは、心理曲線(私はすごくダメな例を書いてしまった、何となくで進めたらアカンの自戒)を見ながら、「どうしたらハッピーな状態を持続できるか」と考え、食べ進むにつれて下がっていく心理曲線を下げない方策を考えることにした。

着眼したポイントは良かったと思うのだが、ここで、事象データからの洞察・分析がおざなりになっていたのだろう。最後まで美味しく食べたいニーズを阻害する問題として、スプーンの大きさや形状を挙げていたのだが、そもそも付属のスプーンを使う必要はないし、観察したシーンは一つの例であって、ゼリーを食べるシチュエーションは他にもあることがすっかり抜けてしまっていた。

「見たものをそのまま問題にとりあげない。それは特殊例に過ぎない、概念化しろ」という、前回からの格言を活かせなかったのが猛省である。事例から概念化して、それが他にも当てはまる、それがインサイト(本質)だ。

概念化するには、先入観を捨ててリフレーミングしないといけない。クリティカルシンキングで問いを立てる。今回だと、スプーン問題を見つけたとき、この食べにくいスプーンで食べる必要があるのか?と問いかければリフレーミングできたかもしれない。

次回からいよいよチーム活動がスタートする。同じところで転ばないよう、前回と今回の学びを活かして取り組みたい。たぶんもっと転ぶんだろうけど、どうせなら違うところで転ぼう。

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