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2024.6.2

バイトのない生活になって2週間経つ。
乱気流のような気持ちの波が続いていたが、
いま少し凪になってきて、
さてどうしようか、と思う。
日々、絵を描く時間が増え、
明るくなった部屋に机を持ってきて
明るい部屋の中で絵に向かう時間は
耽美な時間とも言えるような
贅沢な一瞬。
紙に絵の具が染み込んでいく、
その様を何回も見る、
ああ私は色を塗るこの作業自体が好きなんだなと思う、
じんわり色を重ねていって染まった紙が
私の世界になっている。
時間ができて、
ものごとを見る解像度が上がった。
感じとる解像度も上がった。
どんどん繊細に、敏感になっていく。
こんなんではもう俗世で働けないのではないか
とも思う。
でも、ものをつくる者にとっては
とても大切な感覚を得ている。
時間の余裕は余白を生む。
イメージが生まれる。
その時間軸とは裏腹に、
さてこの時間をどう扱っていこうかという
左脳的思考が
自分の前に立ちはだかる。
こいつが結構やっかい者で、
すぐに不安さんと恐怖くんを呼んでくる。
そうするとまた乱気流に巻き込まれて……

これからどうなっていくかなんて誰にもわからない。
ある意味、どうなってもいい。
どうなったって大丈夫だから。
大丈夫しかやってこないから。

今月末から始まる展示がある。
紆余曲折あってぐにゃぐにゃドロドロな状態を経て、
なんとか形になりそうな感じがしている。
今はその展示会場に飾る絵を描くのがたのしみ。
なんとなくイメージはあって、
そのイメージに向かって描いているような感じで、
それはよくなりそう、という光を感じる。
精度と感度が上がった状態で描く絵は
自分で見ても今までと違った空気を纏っている。
ぜひご覧いただきたいです。

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