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エンジェル投資家から学ぶ日本企業サラリーマン人生の怖さ

僕は、今、シリアルアントレプレナーで、エンジェル投資家としても活躍する米国人の日本ビジネスのサポートをフィーベースで請け負っています。僕が2011年から続けていた海外スタートアップとの協業経験を評価してもらいました。世界各国で彼が出資したりアドバイザーを勤めるA.I.やソーシャルメディアマーケティングやMaaS等のスタートアップを日本企業に紹介していき協業の可能性を探ったり、日本企業のDXに関連する課題を解決するために複数の海外のソリューションを統合してゆく手伝いをしています。彼はインド工科大学出身で、広範囲の最先端のテクノロジーを深く理解していて、それを戦略的思考によってゼロから新しいビジネスを創造していくプロです。と同事に人間的な魅力を兼ね備えていて、何社も起業させて成功しているのは当たり前だな、と思ってしまいます。

エンジェル投資家が語る日本企業に勤める若人への心配

彼とは、ほぼ每日連絡を取り合い、様々な議論をしていますが、先週、彼との対話において深い気付きがあったので書き留めようと思います。今、同時並行で様々なプロジェクトを推進しています。順調にいっているものもあればスタックしているものもあります。そのうまく行っていない案件について振り返りのミーティングを行いました。理由を問われ、僕は「海外スタートアップが日本でビジネスをしようとすると、多くは塩漬け状態になってしまう。それは言語の壁と、日本人がまるでDNAのように持つ外国人への恐れが原因」とこれまでの経験談を交えながら答えました。すると彼はきっぱり「No」と言いました。自分は4社スタートアップを立ち上げたが、いずれも最初の市場は日本で、どのケースもそんな理由でスタックした経験はない、というのです。「マサヤ、うまくいっていない案件に共通するのは、私たちが対峙している担当者が新しい事にチャレンジして失敗することにとにかく怖がっているのだよ。私はそれが大変心配だ。なぜなら、全員が若く、企業内で評価されて重要なポジションについている人達だからだ。」

彼が指摘している会社とのミーティングの後、スタックするのもしようがないと思えるような先方の社内事情が判明するのが続き、其の都度、丁寧に僕はそれを彼に伝えたのですが、彼はそれを表面的な理由に過ぎないと捉えました。そう言われ、振り返ってみると、確かに、会議の進め方や打合せ内容、会議の際の反応と真逆の返答等、ひっかかる点が出てきて、彼の指摘は正しいと思いました。「コロナ禍にあって、みな気づかぬうちに萎縮しているのだ。だからこそ、今、行動するのが重要なんだ」と彼は主張しました。

しくじる価値

日本企業では失敗は死につながります。今でも其のルールが生きているからサラリーマンの行動は変わりません。僕は2011年、新規事業を推進し、会社にまあまあでかい金を出してもらいました。が、見事にしくじり、まるで戦争の最中、闇夜のジャングルにさまようような日々を長いこと過ごしました。でも、そんな日々はいつの日かは終わります。そして、その後は、「ご褒美」としか言いようのない出来事がひたすら続く日々が待っていました。エンジエル投資家と僕は同じ意見です。新しい事に怖がることを今こそやめるべきだと。以下の山口周さんのツィートが核心を突いてますね。

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