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ぼくのランニング遍歴④ 〜ショートマラソン大会編〜

前回は過酷なトレイルランのことを書いたが、ジャカルタ在住中はショートマラソン大会にも何度か参加していた。

いずれも距離は10kmで、スポーツというよりもお楽しみ要素が強いお気楽市民大会であるが、あくまでもダイエットの一環としてランニングに取り組んでいるライトランナーのぼくにとって、それはそれで楽しかったりした。

もちろん地獄のトレイルランも限界ギリギリまで挑戦する楽しさがあるが、ミニマラソン大会でさくっと小1時間ほど汗を流したあと、ランナー仲間とワイワイ飲み会というのもマラソンの醍醐味である。

今回は、ぼくがジャカルタ在住中に参加した2つのショートマラソン大会を紹介する。

JCO RUN

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インドネシア大手のドーナツ・カフェチェーン、JCO(ジェーコ)が主催するミニマラソン大会。

割安の参加費なのに、特典としてドーナツがもらえたり、当日はコーヒー飲料が振る舞われたりするなど甘党にとっては嬉しい大会である。

距離は10kmか5kmしかないので、仲間とワイワイ楽しみながら走る人が多い。

写真の通りだが、大会後はみんなでエアロビみたいなことをする。走ったあとなのにテンション爆上げだ。
他の大会でも似たような光景を見ることができて、ぼくはインドネシアのマラソン大会しか参加したことがないので国ごとの比較ができないが、インドネシアらしいなあと思っている。

ちなみにJCOはぼくの大好きなカフェチェーンの一つで、ジャカルタ在住中はとてもお世話になった。なかなか痩せられなかった原因はここにある。
本帰国前に記念としてマグカップを買って、今でも大事に使っている。

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INDONESIA NIGHT RUN

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名前の通り、夜に走る。
デザインがカッコ良くて、この大会でもらったランニングTシャツはお気に入りだ。

熱帯のインドネシアは日中、殺人的な暑さになるので、たいていのマラソン大会は日の出前(5:00くらい)にスタートする。同様の理由で夜に走るということだが、これ以外に夜間開催の大会は聞いたことがないので、なかなか珍しい大会である。

さて、この大会は12月開催だったのだが、インドネシアの12月といえば雨季である。
インドネシアの雨季は日本の梅雨とは異なり、1日中天気がぐずつくということはない。毎日、夕方から夜にかけてバケツをひっくり返したようなスコールが降る。

つまり、雨季の夜にランニング大会を開催するというのは、全くもって意味不明なのである。

案の定、当日もスタート1時間前から世紀末のような雷雨に襲われ、雨が止むまでスタート地点で待機することになる。
予定より30分ほど遅れて大会が幕を開けたが、スコール後の湿度は尋常ではない。たぶん100%近くあったと思う。
ただ、スコールの影響で気温は下がった。それでも25℃くらいなのだが。

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スタート前の熱気。

排水設備の未熟なジャカルタのことである。道は水溜りばかりで、開始数分でランニングシューズがびしょ濡れになるというバッドコンディションだったが、わりと好タイムでゴールできた。

ちなみに、この大会にはインドネシアらしい後日談がある。
「荷物受け取り事件」である。

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レース前に預けた荷物を受け取る際、いろいろな要因が重なって(ほとんどがスタッフの不手際)、めちゃくちゃ混乱していた。

要因① 半分以上の人がスタートパックでもらったリュックサック(水色のやつ)を預けていた。
要因② 整理番号券が、ペットボトルとかを入れるリュックの横ポケットに入っていた。
要因③ 荷物が番号順に並べられていない。

スタッフはランナーから番号札を渡されたら、1個ずつリュックの横ポケットの番号札を確認する。この時点でかなり時間と手間がかかっているのだが、確認済みのリュックはそこら辺に適当に置くというグダグダぶりを見せつける。
確認したリュックを元あった場所に戻さないので、当然、チェック漏れなんかも出てくることになる。

しかも、たまに大声で自分の番号を叫ぶ人がいて、すると、スタッフは今までの作業を中断して一斉にその番号を探し始めるのである。

カオスだ。

日本だったら、みんなブチギレるレベルだな、と思って見ていたら、温厚なインドネシア人もさすがにキレていた。みんな殺気だっている

ぼくは幸いにも、普段使いのリュックで来ていたのですぐに自分のリュックを見つけることができたが、みんなと同じリュックできてしまった知人は自分の荷物を探し当てるまで1時間20分くらいかかっていた。
走った時間よりも長い。
彼は「走り終わった時よりも、達成感がすごい」と、荷物を持ちながら嬉しそうに語っていた。


最後はマラソンと関係ない話になってしまったが、ぼくはこういうミニマラソン大会も好きである。
コロナがおさまったら、10km〜ハーフくらいの市民大会にも積極的に参加してみたいと思っている。

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