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正しく痩せる

仕事柄、小中学生と話をすることが多いが、女子生徒の「ダイエット信仰」がすごい。
全員が全員というわけではないが、「痩せたい」が口癖の生徒は一定数存在する。

学校で身体計測があったらしく、「体重が変わってなくてがっかりした」と言っていて、「成長していなくてがっかり」という意味かと思ったら、「痩せてなくてがっかり」という意味だった。
成長期に体重が減ってたら大問題だろ。

「どうやったら痩せますか?」と質問されたので、「逆にどんな生活態度なの?」と質問で返したら、「学校から帰って、お菓子食べて、寝る」とおっさんのような回答が返ってきた。
おい。
というか、中3なんだから勉強しろ。

健康被害が出るほどの肥満体でなければ、体型を気にする必要はないと思う。
ぼくがダイエットを意識するようになったのも、健康診断で「太り過ぎです。やばいです」と宣告されてしまったのがきっかけとなっている。

特に思春期は体を作る時期なので、もりもり食べて栄養を蓄えるべきだ。
いっぱい食べて、いっぱい運動する。
それに尽きるのだが、やはり運動は忌避される傾向にあり、自ずと「食べない」という選択肢に頼ったダイエットになってしまう。
脂質や糖質が高い食材を食べないようにするのはいいことだと思うが、彼女たちはそういった栄養素を一切考えない食事制限をするので厄介だ。

先日、とある生徒が砂糖の塊のようなお菓子を食べているところを目撃してしまい、「痩せる気ないじゃん」と突っ込んだら、「これはやめられません。その代わり今日は夕飯を食べません」と言っていた。
おい。

そんな感じで、適切な知識の伴わない「ダイエット信仰」が一部の小中学生の間で蔓延していて、由々しき事態だと思う。
視点を大きくすれば、「偏ったダイエットによる健康被害の増加→医療保険関連の支出の増加」にもつながる部分だと思うので、国を挙げて食育や健康教育に取り組んでいくべきだ。

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