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6/24 晴天のスリナガル

スリナガル5日目にして、ようやく青空が見えた。
同時に気温も急上昇したようで、日中は半袖でも汗ばむくらいの暖かさだった。
明朝のバスでスリナガルを発つので、今日が実質の最終日。

ダル湖周辺に点在する4つのムガル庭園のうち、未訪問だったチャシュマ・シャーヒー(Chashma Shahi)パリ・マハル(Pari Mahal)に行くことにした。
ゲストハウスのあるダル・ゲートから歩いて2時間。
天気も良いので、散歩がてらダル湖に沿って歩いて行く。

朝のチャイ

Googleマップによると、庭園の開園時刻は9時半とのこと。
人の少ない朝イチで観光したかったので、7時半に出発する。

朝のダル湖畔は静かだ。
ボートの客引きはほとんどいない。
声をかけられたとしても、まだ本気を出していないからか、しつこく付き纏われることがない。
スクールバスを待つ子どもや、ランニングやウォーキングをする市民の姿が見られる。
非常に爽やかで快適である。

湖を1時間ほど北上したところで分岐点。
山の方に入っていく。

さらに20分ほど歩くと、ゲートに突き当たる。
「パスポートチェックかな?面倒臭いな」と思っていると、ゲートは10時にオープンするとのこと。
ゲートが開くまで1時間もある。

近くに果物の屋台があったので、注文してみる。

フレッシュ・フルーツ・チャット

新鮮な果物にマサラをふりかけたもの。

ガイドブックを眺めて今後の旅程を考えていると10時になったので、まずはチャシュマ・シャーヒー(Chashma Shahi)へ。

朝イチなので、当然一番乗りである。
山に包まれているようなロケーションで、非常に清々しい。

お次はパリ・マハル(Pari Mahal)
チャシュマ・シャーヒーよりも、さらに山を登っていく。

20分ほど林道を歩いて到着。

この庭園の特長は見晴らしがいいところ。

ダル湖とその背後の山々、市街地を一望できる。

インド人は朝が遅い人が多いので、朝イチで訪問すると、静かで落ち着いた環境で観光できる。

正午には観光を終える。
ゲストハウスで少し休んだ後、地元出身のローズがおすすめしてくれたカフェへ行く。
美味しいカシミールティー(カワ)がいただけるとのこと。

男が一人で入るには抵抗があるような、おしゃれなカフェである。

330ルピー(570円)

インドの一般的なチャイとは異なる。
まず、ミルクが入っていない。
これはお店によって異なるのかもしれないが、茶葉も使用されていないような気がする。

シナモンやカルダモンの香りがする。
また、カシミールの特産品であるサフランも煎じられているらしい。
上の小鉢に入っているジャム状のものとお茶を混ぜ合わせて、甘さを調整する。
ジャムのようなものは花の蜜でできているのか、お茶に溶かすと、お茶の中で花びらが舞う小洒落た仕組みになっていた。

優雅にアフターヌーンティーを楽しんだ後、再びゲストハウスでのんびりする。

路地のクリケット少年
ホームラン!

日暮れ前に夕飯を済ませ、ちょっとだけ散歩する。

一昨日と同じターリー

これにてスリナガル観光は終了。
当初は2泊程度しかしない予定だったが、バスの件もあって、最終的には5泊もしていた。
ラダックから直接来たということもあって、インドの都市特有の猥雑なところが目に付くこともあったが、緑豊かな山が連なる風景は日本と似ていて気に入った。
ウィンタースポーツのシーズンになったら、また来たいと思う。

最後に、些細なことだけれども不可解に思っていたことの謎がさっき解決したので、紹介する。

スリナガルの滞在中、現地語(多分ヒンディー語)で話しかけることが多かった。
それ自体はよくあることだが、ぼくが「は?」という顔をしているにもかかわらず、相手が話し続け、しばらくしてから英語に切り替わるということがほとんどだった。
英語に切り替わるタイミングが遅いことに疑問を抱いていたのだが、それはどうやら彼らがぼくのことをラダック人だと認識していたかららしかった。
だから、ヒンディー語が通じるはずだと思って、普通に会話してきていたのだ。

ただしラダックにいた時は、ラダック人と間違われることはなかった。
よく似ていると思っていたモノマネが、本人と並んだらあまり似ていなかったという現象と似ているのかもしれない。

というわけで(?)、明日は午前8時発のバスでラダックに戻る。

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