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30歳の誕生日に決めた 30代どう生きるか

めっちゃこんにちは。

本日、私は晴れて30歳の誕生日を迎えた。
三十路の門をくぐった男である。

小学生の頃にすんごい大人に見えた、あの時の30歳男性に、果たして私はなれているのだろうか。

地球は46億歳

30代という年代は社会人としての毎日にも慣れ、自己成長や新しい挑戦に向け、張り切りに満ち満ちた時期なのだろう。

英語のことわざで「Well begun is half done.」(始めが上手くいけば半分できたも同然)というようだ。

せっかくの機会である。
記念すべき30歳を迎えた初日に、「30代どう生きるか」を決めておこうではないか。

今回、5冊の「30代やるべきこと」系の自己啓発本を近所の図書館で借りて確認した。
そこから30代を充実させるためのポイントとされる教えを、エクセルにまとめた。

尚、本のピックアップ基準は、訪問時に貸出中でなく、蔵書されていたものという点である。

偶然画面が視界に入った妻から奇異の目を向けられる

これにより著者たちの金言が洗い出せているはずだ。

一方で懸念点がある。

個人的に、自己啓発本とは読後に「何者かになれた」気分を提供し人を酔わせる、一種のウイスキーだと考えている。
私が自己啓発本はウイスキーだと考える所以は下記の要素である。

1.すごい一般化

幅広い読者を対象にしているため、必然的に抽象度が高くなり、助言が一般化される。そのため、個人の問題解決には至らない場合が多い。

2.めっちゃポジティブ思考

過度に楽観的な思考を推奨することで、現実的な問題解決や批判的な思考が軽視されることがある。これによって、啓発エンターテイメントとして楽しめる要素の核となっていることについて異論はないのだが。

3.ごっつい成功者のバイアス

著者は皆さん疑いなく成功者である。そして、啓発本は成功者自身の経験や視点に基づいて書かれる。しかし、成功の要因は1つではないだろう。運やタイミングも重要な役割を果たすこともある。

これらの点を踏まえて、自己啓発本という名の薫り高いバーボンウイスキーのすべてを鵜呑みにすることなく、複数の書籍で共通して語られた教訓について参考にしたい。

共通項で酔わしてもらう。

たくさんの成功者の説く言葉の共通項には、参考にすべき肝があり、身体の体幹で言うところの、インナーマッスルだ。
共通項は最早、腹筋の最も深部にある筋肉、腹横筋なのである。

見栄えを優先し、表面のシックスパックばかり鍛えることなく、身体の軸をつくる、腹横筋を鍛えていこうではないか。

30代どう生きるか


私が読んだ書籍5冊において共通して語られていたポイントの中で、登場回数が多かったものから順に3つ紹介する。

結論、"諦め"、"絞り"、"貫く"ことである。

私は以下3点を自身の腹横筋と呼び、毎日粛々と鍛錬し、プロテインで栄養を与え育てていく所存である。

1.諦めろ

ひとつの扉を閉じれば、百の扉が開く

スペインの古い諺

まず一点目。
30代たるもの、すべてのものを手に入れることは不可能であることを知ることである。
そのことによって、本当に欲しかったものを手に入れられる可能性が高まるのだ。

何かを諦めるにあたっての判断基準は、至ってシンプルだ。
「自分の人生にとって重要か否か」そして「それをしないと後悔するか否か」。

本当に手に入れたい何かを勝ち得るためには、何かを諦める必要がある。

そう、焼肉食べ放題で「今日は絶対に中落カルビを20人前食べ、元をとってヒーローに俺はなる」と決めていたのに、ファーストオーダーで石焼きビビンバを頼んでいる場合ではないのである。
(食べなければ後悔してしまうほどの米を欲する口だったのであれば、それはそれでよい)

胃袋、そしてラストオーダーまでの時間には限りがあることを常に念頭に置かねばならない。

自分にとって最も価値のあるものは何なのか、優先順位をつけ、そこに集中せねばならない!

何かを選ぶために、何かを諦める!

2.絞れ

人は誰もが天才です。しかし、木登りする能力で魚を判断したら、魚は一生、自分は愚かであると信じて生きることになるでしょう。

アルベルト・アインシュタイン

事を成すにあたっては、あらゆる分野で平均的に点が取れる人間を目指すのではなく、一点突破を意識することが求められる。
多くの日本人は真面目であり、弱点を克服しようとしてしまいがちである。その意識が過ぎるがあまり、自分の得意な対象に十分な時間とパワーを注げていないこともままある。

一刻も早く、自分は木を登る奴なのか、泳ぐ奴なのか、カルビを食う奴なのか自覚する必要がありそうだ。

まずは食わず嫌いをせず、あらゆる物事に手を付けた上で、自分の最も輝ける土俵はどこなのか決める。

決めたらそこに絞るのである。

パフェを食べつつ電話応対、PCで別件のメールを返信しながら手元のスマホでインスタを開いたとき、そこには何もできず硬直した人間が存在するだろう。
さあ、目の前のパフェに絞るのだ。

「ここだ」と決めた土俵で全身全霊集中して技を磨き、横綱を目指そうではないか!

i'm lovin' it

3.貫け

1.先週のこと
行為後悔53% 対 非行為後悔47%
2.人生を振り返った場合
行為後悔16% 対 非行為後悔84%

コーネル大の調査

上記は、記憶が新しいと、行為後悔(やってしまった後悔)の率が若干高いが、年月が経つと圧倒的に非行為後悔(やらなかった後悔)の率が高くなる、という研究結果である!

この結果からもわかるが、行動することがまず重要である。狼狽えている場合ではない。やってみなはれ!

また、万人にとっての正解などないと心得るのも肝要だ。

己の信じ選んだ道を歩き出したからには、情熱を注ぎ込み、結果を出し、それを正解にすることで、自分の選択に自信を持つことができるのだ。

自分の選択した道を正解と捉える、自分の選択したラストオーダーであるメガハイボールを正解と噛み締め飲む。
自分の信じたやり方を貫くことだ。

とはいえ、答えのない道を選択し続けることは、大なり小なりカロリーを使う。

選択の連続である人生において、参考になる助言があった。
「自分の心が躍る方」を選ぶというものだ。

"踊る"ではなく、"躍る"である。
そう、小躍りの方の。

小躍り こ-おどり
うれしくておどり上がること。
〈由来〉
スズメ(雀)がぴょんぴょん飛びはねるように喜ぶことから。

漢字ペディア

なんだか人生の選択が楽しみになってきた。
ぴょんぴょん飛び跳ねたくなる選択をして参ろうではないか!

メガサイズの大志を描いて…!

結び

さてさて。

人生という名のオーケストラでは、皆がどの楽器を演奏するか悩んでしまうものだ。
自分の得意な楽器見出し集中し、心躍る楽譜で演奏を続けるのが生きる道というものではなかろうか。

リコーダーと決めたのなら、トランペットを諦める勇気を持ち、リコーダーの一本槍で突出し、自分なりのタンギングを極めてこそ、最高の"運命"を奏でられるのではないか。(山田くん座布団お願いします)

それでは。30代も、素直・謙虚・感謝。
元気に産み落としてくれた両親にBIG LOVEを込めて、乾杯!

悠々として急げ。

開高健

【参考文献】
田中和彦「40歳までに卒業する50のこと」 廣済堂出版
井上裕之「30代でやるべきこと、やってはいけないこと」 フォレスト出版
前川孝雄「30代はアニキ力」 平凡社
小林俊哉「30代の働き方には挑戦だけが問われる」 すばる舎
本田健「30代にしておきたい17のこと」 だいわ文庫


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