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不安を払い、欲にとらわれず、任務遂行する力をつける「仏教」上忍の条件14【忍者の技と知恵 #139】

最も優秀な忍者を忍びの上手「上忍じょうにん」と呼び、忍術伝書『万川集海』によれば上忍と呼ばれる忍者は、9種類32個の条件を達成したものであるといわれます。

第14個目に出てくる上忍の条件は「仏教」です。
仏教の教えを学び、教理を身につけていることが忍者には必要です。仏教的な修行と思考は物事への執着を払い、達観した悟りの境地に近づくことができます。不安を払い、欲にとらわれず、目標に向かって淡々と遂行する能力を仏教によって身につけます。また、忍者は僧侶や修験者(山伏)に変装して活動することもあり、仏教を学び身につけることは職業上必須でした。

仏教が輸入された奈良時代以降、仏教は日本人の宗教として徐々に生活に定着しました。ブッダの説いた純粋仏教とは形が違い、日本古来の神道と混ざった神仏習合の独自の仏教形態ではありますが、仏教の持つ哲学的思想は残ります。幕府は檀家制度を取り戸籍情報を寺によって管理し、寺子屋によって教育を整備、寺そのものは宿泊施設や軍事拠点としての機能も果たしました。

日本人は宗教にあまり馴染みがなく、多くの人が無宗教と言いますが、実は何もないというのは神道的な発想でもあります。宗教という意識なく、縛りがないほどに自然に意識に構成されているものがあるのです。キリスト教しかり仏教しかり、宗教は人の思考を構成し、行動規範になり、その思考と行動はあらゆるものを生み出しました。宗教を知るということは、人を知ること、理解することにもつながります。

上忍の条件・勉学の項目「仏教」

 

【忍者の技と知恵】は毎週 月・水・金曜 朝8時ごろ更新!『図解 万川集海』を元に、忍者の技と知恵をお届けします。

万川集海とは
『万川集海(ばんせんしゅうかい/まんせんしゅうかい)』は伊賀甲賀49流派の忍びの術、古代中国や日本の謀略家・名将軍の技と知恵を結集し、悪しきものを捨て良いものを厳選し集大成した全21巻に及ぶ忍術秘伝書である。
万の川が集まり大海となるように、数多の術を結集したことから名付けられる。


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