見出し画像

注意・警戒は心を落ち着けて。忍者の危機管理【義盛百首 忍歌97】

画像1

「荷物をば 座敷の中に 積み置きて 壁ある方(かた)に 番をなすべし」
忍歌 義盛百首 第九七首

【現代語訳】荷物を座敷内に積み置き、壁にもたれて番をする

【解説】大事な荷物はすぐ手に取って逃げられるように、人に預けず座敷内に積み置く。積み置くとは、何かあってもすぐ手に取って逃げられるようにしておく事。番(警戒)は壁を背にもたれて行い、左右と正面の三方向からの敵襲に備える。後ろは壁なので安心して番ができる。

【超訳】緊急時の脱出方法と、安心して警戒できる体制を用意する。最悪の事態を回避できるプランニングを立てて、事態を冷静に見て判断できるように心得る。もしもに備えて警戒するにも、目の届かない所や油断・疲労は必ずあるので、いかに楽に警戒できるか簡単で最良の方法を考えておく。危機回避は最悪の中の最悪まで想定し、警戒はいかに簡単に行えるか考える。複雑さは危機的状況をより危機的に追い込むので注意する。


義盛百首とは…
伊勢三郎義盛に仮託し作られた忍者の心得を読んだ計百首の歌。伊勢三郎義盛は伊賀出身で、源義経の配下で忍者として活躍したとされる。義盛百首は忍歌と呼ばれることもあり、軍法侍用集や万川集海などの忍術書に登場する。


🥷忍者の思考と精神を身につけるべく、日々修行を行ってますので見届けてもらえると幸いです。あとお仕事のご依頼もお待ちしております🙇‍♂️。サポートは兵糧(ひょうろう)に使わせていただきます。 WEB:https://shinobi-design-project.com/home