怪しい情報に騙されないで生き抜く方法。【忍者の情報収集・分析技術:前編】

戦国時代、江戸時代の情報収集のスペシャリストである忍者に学ぶ、情報の収集と分析、扱い方について考えてみます。

本文では、情報収集するときのポイント、収集した情報の分析方法、情報の収集から活用の流れについて書いていきます。

現代はあらゆる情報が様々な媒体を通して手に入る情報超過の時代です。自分の身は自分で守る。怪しげなライター、嘘をつく政治家に騙されないように、情報を収集して分析し、その時に合った適当なアクションが取れるようになりたいものです。

情報収集の基本概念「三才(天・地・人)」

三才は情報収集と分析の基本です。天の時は今か?地の利は良いか?人の和はあるか?を考えてこの3つがベストに揃えば高い効果を得られます。

「天(天の時)」は時間やタイミング。過去・現在・未来の時間経過よってどう変化しているのか?どのタイミングが最良か?最悪か?という点で観察、調査する。

「地(地の利)」は空間(位置や距離)や場所。どんな場所や場面でそれが起きたか?調査対象が複数あるならそれらの距離や位置、どこにあるか?という点で観察、調査する。

「人(人の和)」は人の状態や関係性。対象となる人物の性別、性格、年齢、思考などがどういう状態か?1人なのか2人なのか、それ以上の集団、社会なのか?それらの人間関係はどうか?という点で観察、調査する。

収集した情報を目的別に分析する「絶対評価・相対評価」

収集した情報を使えるものにするためには、これを分析しなければなりません。分析の基本は絶対評価・相対評価です。

これは忍術書に出てくるものではありませんが、分析の基本となる考え方ですので紹介します。

絶対評価は調査分析対象のある時点(過去)の情報を基準にして、対象の今はどうなっているか?また未来はどうなるか?

<例>
・尾張藩の所有している鉄砲は2年前1,000丁だったが、今は2,000丁である。
・3ヶ月前の自分の体重は60kgだった、今は80kgで20kg増えている。

相対評価は、調査分析対象とは別に比較用の情報を用意してそれと比べる。

<例>
・尾張藩の所有している鉄砲は2,000丁で、藤堂藩は2,500丁である。
・友人の体重は65kgで、自分の体重は80kgである。

絶対評価は対象の変化や成長を知るのに役立ちます。相対評価は対象と他のものを比べてどちらが優れているか?優劣を知るのに役立ちます。

能力を知る比較分析のポイント「五事(道・天・地・将・法)」

五事は孫子の兵法に出てくる敵国と自国を比較分析するための比較ポイントです。平時の国力の差を計り、防衛力を知るのに使われます。

「道」指揮官(上司)と部下の関係、政治家と国民の関係などの上下関係、繋がりについて。

「天」時間経過(歴史)やタイミング。アクションを起こすのにいい時期か悪い時期かなど。

「地」空間、地形、位置関係、距離感など。また、屋内、屋外、建物などのどんな場所にいるのか。

「将」指揮官(上司)の能力や性格、思考、クセなど。

「法」部下の能力、物資、資源、システムなど。

後編に続くー
『正しい情報を手に入れ活用する方法。【忍者の情報収集・分析技術:後編】』


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