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呪術について考えてみる【効果と呪術的概念の活用】

呪術は思考を縛るためのもの

呪術とは何なのか?ここでは呪術から超自然的なもの、神秘的な面を排除して考えを進めてみる。さらに呪術を行うことで物理的な作用も無いとしてリアリティに則って進める。

結論を言えば「呪術とは思考を縛るためのもの」であると僕は思う。

超自然性がなく、物理的影響がなければ、残る影響は心理面となる。例えば、呪詛を人にかけられたと思うことで不安を感じる。呪術によって悪霊を調伏できたと思うことで安心感を得る。護身法を行い災いから身を守ることができると思うことで安心感を得る… などの心理的影響だ。

思考を縛るとは、ターゲットないし術者の思い込みを作ることをいう。人が不安になるのは、思考がネガティブなことに囚われているから。人が安心するのは思考がネガティブなことから離れてフラットになるからだ。

つまり相手に呪詛をかける行為は、相手の思考がネガティブな事に縛られるように働きかけること。自分に護身法をかける行為は、自分の思考がネガティブに縛られているのを解き放つようにすることである。

本来呪術では、呪術をしていることを人に知られると効果が無くなるとされるが、甲賀流伴党21代目の川上先生は「呪術は人にそれとなくやっていることを気づかせないと効果がない」と言っている。

攻撃型呪術

呪術には大きく分けて2種類あると思っており、攻撃型と防御型呪術である。

攻撃型呪術は他人を呪い殺す。悪霊・怨霊などを調伏する。といったもので、対人への攻撃呪術はターゲットに呪詛をかけていることを悟らせて、不安を煽がないと効果が無いだろう。対魔物への攻撃呪術は、魔物が本当にいるかどうかわからないので何とも言えないが(効果があるか判断できないので)、魔物を祓ったと思うことで安心感を得られる。

防御型呪術

防御型呪術は、悪霊・怨霊の攻撃や災いから身を守る。敵呪術師の呪詛から身を守る。といったもので、対魔物・災いの防御型呪術は自らに呪を施したことで大丈夫だと安心感を得る。対呪詛の防御型呪術は自分がかけられたと思い込んだ思考の縛りを解き安心感を得るものだと考える。

自由に生きるために(呪術的概念の活用法)

呪術には多くの種類、方法、流派などがあるが、人に作用する結果は「思考を縛る」ことにつきると思う。もしかしたら、修行を積み上級者となれば超自然的なこともできるのかもしれないが、そう思い込むことでまた思考が縛られてあらぬ方向に行ってしまう危険性もあるので触れないでおく。

ここまで、呪術というスキルとして「思考を縛る」ことを話したが、思考を縛る・縛られるというのは呪術に限ったことではなく日常生活で誰もが体験していることだと思う。

明日仕事で大事なプレゼンがあるから気が重い…
こないだのプロジェクトで大きなミスをしちゃったのまだクヨクヨしてる…
あの人に言われた言葉まだ気にしてる…
最近体調良くないな、仕事もミス多いし、忘れ物もするし運悪いなあ…

これらは全て思考が不安材料に縛られている状態と言えます。予測不可な将来に対する不安への縛り、修正不可能な過去の記憶(後悔)への縛り、他者の言葉に対する縛り、細かい不調を繋げて運が悪いと思い込む縛りなど…

これら思考がネガティブな方向へ偏ってきているとき、この不安が呪術的なものだったらと考えることで思考を整理して、自己を客観視し、単なる意識の問題であると思考をリセットすれば、過去や未来、他人に対する不安、自分一人ではどうしようもできない問題などに縛られずにポジティブに、自由に今を生きられるようになると思う。


「呪術は思考を縛るためのもの」というのは、僕が忍術修行・研究(呪術・占術・謀略等の陽術を含む)を行いながら、心理学・宗教・神話・哲学などの本を読んで自分の経験を重ねて考えた一つの考えです。

もしかしたら人によっては違うかもしれませんが、苦難や不安から抜け出したり、また何かの役に立てたら幸いです。

🥷忍者の思考と精神を身につけるべく、日々修行を行ってますので見届けてもらえると幸いです。あとお仕事のご依頼もお待ちしております🙇‍♂️。サポートは兵糧(ひょうろう)に使わせていただきます。 WEB:https://shinobi-design-project.com/home