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手裏剣製作で考える物づくりの上達について

今回僕が製作した手裏剣は棒状の手裏剣です。手裏剣と聞くと一般的には星型の平らなものをイメージしがちですが、江戸時代最もポピュラーな手裏剣は棒状のものでした。

ここでは、手裏剣製作の感想と、鍛造を通して気づいた物づくりが上手くなるには?について書いていこうと思います。

少し慣れてきた、2回目の鍛造手裏剣製作について

今回の鍛造(金属を叩いて加工する作り方)手裏剣製作は約1年ぶりで2回目となります。

前回の手裏剣製作は初めての“金属の物作り”だったので、鋼の固さやハンマーの重さ、七輪の熱さなどでタジタジ…不格好な手裏剣が完成しました。

それに対して今回は2回目となりますので、全体の作業手順がわかっていたこと。1年間の武術やパルクールの練習で身体が仕上がってきたこと。手裏剣術を練習したことで最適な手裏剣の形が見えてきたことなどの影響で、少しははサマになった手裏剣ができました。

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鍛造の難しさは3点あり、①加工に使う道具が扱いにくい。②鋼が冷める前に(短い時間で)加工をしなければならない。③叩く回数が増えると鋼が伸びてしまうことです。

今回の製作で、鍛造が上手くなるためには作業に慣れること以外にも、日々身体を鍛えて鍛造に必要な力をつけること。鍛造前に加工のシミュレーションをしておくこと重要だと思いました。

物づくりは4回目以降で上手くなる

今回の自分の作業具合と完成した手裏剣を鑑みて、あと2回くらい日を空けて鍛造すれば狙った形状のものが作れるのではないかと思いました。

木工でも、縫い物でも、レザークラフトでも物作り全般そうですが、1回目は初めての体験なので上手くいきません。

2回目は工程がわかるので少し楽ですが、まだ材料と道具の扱いに慣れません。

3回目でやっとなんとなく見えてきて、4回目以降から徐々に精巧なものができるものです。

上達のポイントは経験と慎重さ

物作りの上達が早い人のポイントが2つあります。1つ目は、なんでもいいから物作りをたくさんしている。2つ目は、めんどくさいほど慎重に粘り強く作業をし続けるです。

たくさん物作りを行う人は手先が器用になります。慎重に作業する人は細かい加工ができます。粘り強く作業ができれば必ず完成します。

作ることを考えると上達が早くなる

またその上で、作りながら考える。考えながら作る人はより上達します。考えるとは、作り出す前の製作工程のシミュレーションや仕上がった物の評価、改善点の発見。などから、作業の改善点や効率化。加工するときの身体の使い方。頭でイメージした形を手を通してアウトプットするときの細かな手の動かし方などです。

鍛造に関わらず、工作系の物づくりが上手くなるのに簡単な近道はないことをつくづく感じます。たくさんの物を作りながら考えて、それを楽しみ、腕を磨いていけたらと思います。

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