61竹内文具店

まちゼミで商いを楽しむ

なぜ、私はこの人物に惹かれるのでしょうか? ある会合での彼の講演に耳を傾けながら、そんなことを考えていました。

志――ひと言でいうならこれに尽きるでしょう。そして、この理解に賛同してくれる仲間が全国にいることも知っています。

彼とは松井洋一郎さん。

全国約4000地域に広がり、およそ2万5000人の商人が取り組む「まちゼミ」の伝道者です。会合とは、2018年4月、東京・板橋区にある東京有数の繁盛商店街「ハッピーロード大山」のおひざ元で行われた第5回首都圏まちゼミ交流会。首都圏ばかりではなく、遠く北海道紋別市からも実践者が集いました。
 
2003年に愛知・岡崎市で、10店舗の取り組みから始まったまちゼミが前述のとおり、地域にして400倍、参加店舗数にして2500倍にも成長してきた要因は何でしょうか。それが志です。

まちゼミとは志の連帯。

彼に初めて会ったのは今から10年近く前。全国各地へ広がりつつあったまちゼミを本格的に取材したときのことでした。

そのとき彼が言った「想いを持った仲間と前を向き、有益な事業を積み重ねていく中で、中心市街地や商店街の活性化は成し遂げられると確信しています」という言葉を今も強い印象と共に覚えています。

その確信は着実に現実化しています。彼が各地に植えた志を受け継ぐ者たちが実践を重ね、自店を磨き、まちを共に考える仲間たちと動き始めています。それはハードを整えるよりも難しく、大変なこと。

しかし、まちゼミにはその力があります。松井さんの著作『まちゼミ』をぜひ読んでみてください。そこに詳しく理由が明かされています。

私はまちゼミをこれからも追い続け、私のやれること、やるべきことで関わっていきたい思います。2月15日には、東京・北区で第6回首都圏まちゼミ交流会が開催されます。ぜひ、そこでお会いしましょう。


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