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コロナ時代に生きる

お会いしたことはありませんが、言葉の力とは偉大なもので、私はこの先達の熱い体温をいつも感じることができます。

「生きる」と題された彼の一編の詩。記されたのは1958年、日本の商業が坂の上の雲をつかもうと、明日をより良くしようと向かっていた時代でした。

あらためて 読み返してみると、コロナの時代に生きる私たちに向かれて書かれたかのようです。

日本の商人に
今、一番必要なものは
組織でも
技術でもない
自分が消費者のための商人である
ということを知ることである
そして自分が
消費者のために役に立つ商人である
ということを知ることである
自分の商業に対する信念と
商人と して
死ぬ勇気を持つことである
私は自分の職業を今日が日まで
誇りに思い得なかった多くの商業者たちに
期待する
君たちが商人として
死ぬ勇気を持つことができるならば

死ぬ勇気とはすなわち、今をより良く生きること、悔いなき時を過ごすこと。よく死ぬとは、よく生きるということとことと同義なのです。

商業界草創期の指導者、岡田徹がそんなことを教えてくれるのです。

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