見出し画像

「そんな業務は、業務委託の人に頼めば良い」という言葉に対して思うこと。

事業を進めていく中で採用活動は切っても切り離せないものなのですが、採用活動自体がうまくいくケースは稀であり、うまくいっている事業になればなるほど人材不足が露呈するのが世の常です。

人が足りないケースにおいてよく語られるのが、「正社員にこだわる必要はなく、業務委託の人に頼めば良い」といった言葉です。

この考え方自体は非常に正しく、「雇用形態関係なく」最適な人員をアサインしていくことで、一定の人材不足を解消していくことができます。

とはいえ、これらの言葉にはもう一つの文脈が隠れていることが多いと感じています。というよりも、事実としてこのような言葉を採用の場において幾度となく聞いてきました。

「この業務はコアな業務ではないから、わざわざ正社員を雇う必要はない。業務委託の人にでも頼めば良い。」

-------

コアな業務は正社員が行うもの。そして誰でもできる業務は可能な限り外注したい。

この考え方自体も多くのケースにおいては間違いありません。餅は餅屋。適材適所。全てを自社で賄う必要はないという点は完全に同意します。

他方、現在の副業やフリーランスの増加、その反面の企業における人材不足といった文脈から見た場合は、あまり正しいものではないと感じています。

-------

「あなたの業務はコアな業務ではありません。」

そう言われて、その仕事を積極的に行おうとする人はいるのでしょうか?

他にもっと楽しく、そして自分を必要としている仕事を簡単に探せるようになったこの現代日本において、業務委託という立場だからといって自身を尊重しようとしてくれない人たちと一緒に働く理由がどこにあるのでしょうか?

私にはその理由が一つもわかりませんでした。

仕事を選べるフリーランスはごく一部というのも事実かもしれません。とはいえ、「業務委託でも良い」と考えるほど人材不足に陥っている会社の多くは、実は「選ばれる側」なのではないでしょうか。

とした時に、「業務委託の人にでも頼めば良い。」という言葉が持つ本当の意味を、多くの経営者が考える時期に来ているのではないでしょうか。

-------
P.S. 業務委託も正社員も、雇用形態の違いに過ぎないと素直に考えているアカウントがこちらです。たまに真面目なことをつぶやいているので、フォローしてみてください。


まいにちのご飯代として、よろしくお願いします。