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AKIBA活動報告 vol.4 : mocapレポート

こんにちは!
株式会社kiwami 三鴨です。

すっかり寒くなってまいりましたね。もう今年もあと僅か・・・ですが。
今年、最後の記事は先日実施したモーションキャプチャのレポートです。

先ずは、冒頭で御礼です!!12月某日、DMM.make AKIBAの某スタッフさまにモーションアクターとしてご協力頂きました。この場を借り御礼申し上げたいと思います。

本当にありがとうございました!!

おかげで、"かわいい"女子の、"かわいい"モーションのアセットが充実しました。いまモーションデータのクレンジング作業等を進めておりますが・・表情をつけないで、ただ動いているだけで圧倒的な可愛さです。

定番になったVTuberを始め3DCGのキャラクタに命を吹き込むために重要なのが2つ、「人間らしい自然な動き」と「声」ですが。声のほうは最近色々な方法もあったりするものの、人間らしい自然な動きのほうは・・モーションキャプチャというのが現時点でのベストソリューションです。

また。面白い事に・・僕らがVR店員で使いたいような、普通の人の、普通の動作って・・ほとんど流通していないモーションデータになります。殴る蹴るダメージを受ける・・みたいな格闘ゲームで使うようなデータはむしろたくさん流通しているという感じですね。普通のモーションもたまに見かけるものの、欧米かよ!という動きだったり。いわゆる日本的な「お辞儀をする」などの基本的なモーションは皆無で自作するしか無い。

また。キャプチャデータについても、簡易的にPCやスマートフォンのカメラや、Neuronのような安価なキャプチャデバイスもあるものの・・やはり、圧倒的な”違いを見せつける”には本格的なモーションキャプチャが避けて通れないわけですが。これを本格的にやろうとすると、モーキャプ用の設備が必要なので、けっこうお金がかかったりノウハウが必要だったり、要はかなり手間暇(お金)がかかります。

今回、某研究機関様からモーションデータ制作の委託業務が入ったタイミングという事もありまして、納品用のモーションデータとともに、どうせスタジオはまるっと押さえないといけないので、自社用モーションも制作してまいりました。

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こちらのスタジオですが。おそらく、日本国民なら75%の人は知っているであろう(個人の意見です)、かの有名な「潜入型スパイ・アクションゲーム」・・・アレです。あれのモーション収録にも使われたという、由緒正しい設備なのですが。びっくりするような高精度のモーションが作成できます。余談ですが、某有名ゲームの時には犬(ドーベルマン)のモーキャプもやったそうです。

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精度としてはVTuberというより、3DCGアニメーション製作に近いですね。最近だと、攻殻機動隊 SAC 2045とか同じような高精度の設備で作られていると思います。いわば、ハイテクお人形劇です。

スタジオから戻ってきて、ヒューマノイド(人体モデル)と、モーションデータなどをいじくりまわしていて思ったんです。もしかして、これは現代の「文楽」なんじゃないか?と。
あたかも、人形が生きているかのように動いて演技をする。それを見た人がそこに物体ではなく、生命の存在を感じ取る事ができる。この、命の無いものを、あたかも生きているように動かしたい情熱って、すごく日本的なんじゃないかと関心した次第です。
さて。結果、取れたサンプルモーション動画ですが・・・こちら。
https://youtu.be/xHh8NjpEh6I
どうですか?生きてる!感じしますよね?

わりと近い将来。iPhone12などに搭載されているようなLiDARセンサーを使ったモーションキャプチャソフトで割と手軽にモーションデータが作れる気もしないでもないですが。まだまだ、高精度なモーションデータ制作はハードルが高いかもしれないですね。

っと。営業になってしまいますが、弊社では高精度のモーションデータ制作なども請け負っております。最近ですと、自立型デバイスの人工知能の教師データ向けに、より人間の動きに近しいモーションデータなどのニーズも増えて参りました。実写ではなくシュミレータ上で、あらゆる天候、あらゆる時間帯で人間の動きをリアルに再現させる事ができるわけです。

そうえいば。以前一緒に仕事させて頂いていたパートナー企業から「mocapって略すと担当の外国人(米国)に通じないから略すな!」みたいに叱られたんですけど。思えば"mocap"って僕の記憶だと日本人が略したわけではなく、たしかMITの論文でもそう略してた気が、いやUNITY上でもそんな表現を見た気がするぞ?と気の弱い僕は言い返さなかった事をふと思い出しました。まぁ、余談で・・思い出してちょっと腹が立ったネタで(笑)。

さて。今年はコロナやら、色々あったなぁ・・と思いつつ、僕らスタートアップに正月は無い!というわけで。実はこの記事もDMM.make AKIBAさんに来て書いているわけですが。
この寒い時期、家に引きこもっていろいろ作業するのは、嫌いでないよ・・むしろ好き。という事で。皆様も、お体に気をつけて!

ちょっと早いですが・・・良いお年を!

来年は僕らも飛躍の年です。1月末のメッセの展示会を始め・・色々なところでプロダクトのアピールができたらと計画しております。(社内メンバーには来年はCESだ!ベガスだ!と言っていたものの、幕張や有明だと、だいぶ計画が小ぶりになりました)

本年は皆様にお世話になりました。
来年も、引き続きよろしくお願いいたします。

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