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Google Doodleが金メダルを受賞したので

これは自分では全く予想していなかったので意外でしたが、高橋理明博士生誕94周年のGoogle DoodleがSociety of Illustrators 65にて金賞をいただきました。

そこで、本来ならばNew Yorkへ行って授賞式でスピーチをするべきところなのですが、現在彼の地は物価も高いし、そう気軽に行けるものでもありません。ということで、今回授賞式は欠席です。

そもそも、いつまでこのようなアメリカの年鑑に応募し続けるべきなのか、今となってはイラストレーション業界もだいぶ状況が変わり、昔ほどイラストレーターが盛んに応募しているような感じでもないし、たぶんそのせいもあって僕がまたメダルをもらってしまったのかもしれないという気がします。

あの人がエントリーしていたら、きっとメダルを獲っただろうと僕が思う人が何人かいましたが、どうも応募していなかったと思われます。

まあ、しかし、こうやってベテランがどんどん応募するのをやめてしまうと、それにつれて年鑑の意義も弱まってしまうので、僕自身は業界のことを考えて半ば義務感でエントリーしているようなものです。少なくとも完全に意味が無くなるギリギリの地点までは続けようかと。

そういう意味では巨匠中の巨匠であるBrad HollandAnita Kunzがまだちゃんとエントリーしているのは凄いと思います。

もうね、賞がどうとかじゃないんです。出し続けることが凄いのです。

実は、コロナ禍になる直前の2020年1月、メダルをもらって現地へ行ってきたので、その時の記事を以下に再録しておきます。



New York

10年ぶりに行ってきましたので、旅の記録とともに、アメリカのイラストレーションに関することも含め、感じたこと考えたことを書きます。

ニューヨークへ行った理由は、Society of Illustratorsのコンペティションにてゴールドメダルを2つ受賞したので、その授賞式に出席するためです。

行きの成田は天候が悪く飛行機の出発時間が二時間遅れました。夕方に成田を発ち、ニューヨーク着も夕方。帰りの飛行機は午前中発なので、ホテルを出たのが朝6時。5日間の旅でしたが、行きと帰りは移動日で何もできなかったので、実質3日間という感じでした。

だいたい、ニューヨークまでは12時間以上かかるわけで、狭い席でじっとして、食べたり寝たりしなくてはいけない飛行機は拷問のようなものです。全く楽しめません。若かりし頃、学生時代の旅はそれでもよかったのですが、歳を取ると身体的にかなり辛いです。

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