落とし物を拾ったら、運命の相手と出会いました
◯◯:仕事疲れるなぁ、なんのために仕事してるのかわかんないな
大学を卒業して社会人2年目の僕、本命企業に内定こそもらえたものの一体何がやりたいのかわからなくなって路頭に迷っています
◯◯:もういっそのこと仕事辞めて別のことしてみようかな
そんなことを思いながら歩いている帰り道、後ろから急いで走ってくる足音がする
〇〇:痛!
??:ごめんなさい!
肩がぶつかってつい文句を言おうとしたが、相手が急いでいたらしくそのまま行ってしまった
〇〇:随分急いでたんだなぁ、ん?
気づいたら少し前にさっきまでなかった財布が落ちていた。
〇〇:これってさっきの人の落とし物かな
急いで前を見てももうそこには人がいない。
〇〇:とりあえず交番に届けたらきっと大丈夫だろう
そう思って近場の交番に届けて、個人情報を書いていると、交番のドアがガラッとあいた。
??:すみません、ここに落とし物のお財布って届いてませんか?
そこにいたのはさっきぶつかった女性だった
〇〇:あっ!さっきの方だ!もしかして落としたのってこちらですか?
??:あっ、そうです!ありがとうございます!すぐに気づいて戻ったんですけど、もう落ちていなくて。
近づいて握手してくる。しかし、こんな近くでまじまじ見るとこの人めちゃくちゃ美人だな。
??:自己紹介がまだでしたね、私鈴木絢音といいます。
交番をでて、少し話し続けていた。絢音さんは同い年の24歳で僕と同じ社会人2年目らしい。
絢音:じゃあ〇〇さんは印刷関係の会社に勤めてらっしゃるんですね。なんでその会社にはいろうとおもったんですか?
〇〇:僕元々本を読むのが好きで、印刷関係の会社に入ったら少し関わることができるかなって思って。
絢音:本好きなんですか?私もなんです!どなたの作品がお好きなんですか?
〇〇:辻村深月さんの作品が好きで、全部読んでます。あとは東野圭吾さんとかも。
絢音:私もいろいろな本を読むのが好きで、特に『時をかける少女』が愛読書なんです!
〇〇:僕も『時をかける少女』好きです。映画化とかもされてますけど、やっぱり本がいいですよね!
絢音:わかります!やっぱり本って人っぽさを感じてすごいいいですよね!
絢音さんとはとても気があって会話がどんどん弾んだ。
絢音:こんなに会話が弾んだの久しぶりです!あの、できればなんですが、このままご飯行きませんか?
暇じゃなかったらいいんですが、、
〇〇:僕も同じこと思ってました。この時間終わってほしくないなって。いきましょうご飯。美味しいところあるんですよ!
絢音:いきましょう!
来たのは行きつけの居酒屋。
絢音:ほら見てください、美味しそうな大根ですよ!
その姿があまりにも美しくて、綺麗で思わず言ってしまった。
〇〇:きれいだ、、、
絢音:!?!?、何言ってるんですかもう!
〇〇:はっ すみません!あまりにも絢音さんがきれいでつい、
絢音:もう!早くご飯食べますよ!
恥ずかしくてその後会話は全く進まなかった。
絢音:、、、
やばい、ご飯の時の失言から会話が全くできてない。
何か喋らないと
〇〇:いやー、ご飯美味しかったですね。、
絢音:そうですね、
やばい、会話終わっちゃった。なんとか、なんとかしないと
絢音・〇〇:あの!
絢音・〇〇:先、どうぞ!
会話がことごとく進まない。もっと絢音さんと話していたいのに、
絢音:ふふ、ふふふ笑
〇〇:?、どうしたんですか絢音さん?
絢音:すいません笑、こんなに喋るタイミングが合うことってあるんですねって、
〇〇:そう思うと僕も笑えてきました笑、絢音さんってそんなにツボに入ると笑うタイプなんだなって!
絢音:今日はめちゃくちゃ楽しかったです!ありがとうございました!また会いたいです!
〇〇:僕もまた、会いたいです!だって、好きになってしまったので、絢音さんのこと。
〇〇:また会えませんか、友達のままでもいいので、
絢音: …るいです。
〇〇:えっ?
絢音:ずるいです!勝手に友達のままって決めつけないでください!私だって〇〇さんのこと好きになっちゃいましたよ!こんなに気が合う男の人初めてだし、優しいし、そりゃ好きになりますよ!
〇〇:おぉっ、、
絢音さんの勢いが凄くてついのけぞってしまった。
絢音:私〇〇さんのことが好きです!
〇〇:僕も絢音さんが好きです!
〇〇 絢音:ふっ、あははははは
なぜか安心すると二人してくすくすと笑い出した
絢音:私たちやっぱり気が合いますね!
〇〇:そうですね!
落とし物を拾って、運命の恋拾ったかもしれないです
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