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こんにちは、昼だね。

4月の頭から私が働いている会社も在宅勤務になった。
もうあっという間に5月も終わっちゃった。
在宅勤務になってみるまでとても不安だったし、追われている仕事もあって精神的なダメージみたいなものは結構くらっていたのだけど、今は2日に1回の交代勤務になった事もあって気持ちはとても穏やか。

私がどんなでもきちんと春はやってきていたし、もうむしろ夏らしさ感じちゃってるし、風はこれからもどんどん暖かくなっていくし、日差しはすでに肌に痛い。

今年の始まりの話がしたいなって思ったからする。
元彼とお別れした時の話だから、読みたくない人はここでそっと閉じてね。

痛々しい文章になる気しかしてない。だってラブだったもんな~~~~。
読めるもんなら読んでみろくらいの気持ちで書く。
重たくならないようにだけは気をつけたつもり。



2020年1月9日(木) 1:25

 1月4日と5日は土日で、付き合っていた恋人と初詣に行った。
たこ焼きを食べたりおみくじをひいたりして、私は写真をたくさん撮って、彼は笑ってた。(キャッキャ)
次の日から仕事が始まって久しぶり過ぎて馴染めない日が何日か過ぎていって、明日は仕事が終わったら美容院に行かなきゃなって考えてうとうとしている時に、少しだけ話をしてもいい?と聞かれてすぐにピンと来てしまった自分の事を思い出すと今でもちょっと悲しい。

やっぱり、離れた方が、良いと思う。って途切れ途切れに震えている声がして、そっか。しか言えなかった。

要約すると、貴方が自分との関係の中で頑張ってくれていることは知っている、貴方からとても愛されていることも分かっている、貴方の嫌いなところなんて何もない、でも、いつかもしかしたら自分が貴方を好きじゃなくなって別れてしまうんじゃないかという気持ちが拭えない。そうなってしまった時、貴方の時間を奪ってしまったと、きっと自分は後悔する。っていう話だった。

奪ってしまった、って思うってことは、自分の時間を奪われているって思っているってことだよって言ったら、そうなのかな、って泣いてた。

本当はもっとちゃんと話し合いたかったけど、弱っちいやつだって知ってて付き合ってたし、あの人のそういうとこが好きだったし、優柔不断なところがあるのも分かってて、それでもやっぱりどうしても好きだったから、言葉はいくらでも持っていたけど何も言えねえってなって、じゃあ別れようって直接的な言葉を言ったのも私の方で、そこはお前が言うべきとこだろ、ずりぃな~~~って思ったりしてた。

まだ好きな気持ちがあるなら無くなるまでは一緒に居てほしいって素直に泣けるような女なら良かったのかもしれないけどね、なれなかったね。
声は出さなかったけど、涙が止まらなかった。
蒸気でホットアイマスクにあの日ほど感謝した日はないと思う。
(あの時はありがとう、蒸気でホットアイマスク…チュ)

離れると決めたら一刻も早く離れたくて、お母さんに別れたよとLINEを入れたら明け方4時とかだったのに起きてて、電話してきてくれて、すぐに迎えに来てくれた。本当に感謝しかない、一生好き。
お皿洗いと犬の相手しかしてなくてごめんね、明日から洗濯物も干します…多分…。(追記:してません。)


来てくれるまでの間はひたすら目に付く自分の荷物を大きな紙袋やらビニール袋やらに詰め込んでた。
今日まで一緒に居ようと言われて、抱きしめて来ようともしていたけど、そういう別れに浸るみたいなのは一人でやってよって思っちゃったんだよね。

別れてから半年近く経った今でも、彼は私の人生の春だなあって思う。
ずっと優しくて、あたたかい人だった。2年くらい付き合っていて1度も大きな喧嘩をしなかった。お互い少しの不満はあったけど、それ以上に毎日たくさん笑ってた。楽しかった。
とっても幸せだったから、その幸せのおかげで今も幸せって思い続けてる。


春以外の季節を2回ずつ一緒に過ごして、同じことをしていても全部新鮮だったのが嬉しかった。
家の近くの唐揚げ屋さんが好きで二人でよく買って食べた。
夜のベランダで吸う煙草が好きだった。
SNSを一切やらない彼が、自分にとっての好きを保存するためだけに撮る花の写真や猫の写真が好きだった。
季節の花が好きな人だった。

口癖のように、かほちゃんはえらいよ。毎日仕事行って、頑張ってて本当にえらい。別に頑張れなくても良いんよ、無理に笑わなくても良いし、ゆっくり生きていこうねって声をかけてくれる人だった。
私の嫌いな私の笑顔を両手で包み込んで、今日もかわいいねえって毎日必ず言ってくれる人だった。

だから私もずっとそうしてた。
お互いにきちんと支え合えてると思ってた。


でも、今思うと私は彼のその優しさに胡坐をかいてたのかもしれないって思う。人に自分の気持ちを中々言えない人だったから、もしかしたら言わないだけでたくさん我慢させてしまっていたのかもしれないなって思う。
同じくらい甘やかしてたつもりになってただけで、負担になっていたのかもしれない。あんなに優しい人が、私の隣に居ることを選んでくれたことって今でも奇跡みたいに思ってる。
大好きだった。


未練とかは正直ほんのりともなくて、やり直したいって思ったことは無い。
もう会う事も無いんだろうけど、たまにお互い大丈夫かなって心配はするんだろうなって思ってる。
最近は大丈夫?って彼が聞いてくれる時、今だってあの頼りなさげにこちらを伺う雰囲気をそのまんま感じる。
眠る間際ぽつりぽつり自分の話をしてくれる声と顔をくしゃっとさせながら笑っている声は、今もちゃんと思い出せる。

寂しがってた子どもの頃の私をずっと抱きしめてくれてた人だった。別れてからも幸せが持続するものだなんて知らなかった。いい恋愛をした。



5つも年下の彼は来年から社会人になる。

随分遠くに行くらしい。





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