自分を生きるということ
愛犬の散歩のため外に出た。すっかり歳をとった愛犬は外に出たがる割に中々歩こうとしない。
少し歩いたと思ったらすぐに立ち止まって風を感じたり、草むらに顔を突っ込んだり、池の魚を眺めたりしていた。
そんな愛犬と一緒に時間を過ごしていると、自分もいまを感じずにはいられない。
少し痛い日差しや風の心地よさを感じたり、道に列をなして歩く蟻たちを眺めたり。せかせかしている生活から解放されたようだった。
一瞬一瞬を楽しむことを覚え、「過去も未来も頭の中にしかなかった」ということに改めて気づ