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歌の上達法 ②

今回は歌の上達法の、「耳」と「音程(ピッチ)」と「リズム」について書いていきます。

▼耳を鍛える

歌を上手になるのに欠かせないのは、耳を鍛えること。

でも、だからと言って、絶対音感が必要という訳ではない。絶対音感があれば、自分の歌のピッチが悪い時に気が付くが、自分の歌のピッチが良いとは限らない。聞いて分かるのと、歌としてその音を出せるかは話が別だからだ。

そして絶対音感がなくても、耳を鍛えれば、自分の歌のピッチがずれたこととかは分かる。自分の音が外れていることに気付けないと、なかなか歌はうまくならない。といっても、最初のうちはなかなか難しいとは思う。

耳を鍛える方法としては、自分の歌は棚に上げて、カラオケに行った時とかに人の歌がきちんとしたピッチで歌えているかを聴いて鍛えるとか、あとはカラオケボックスに行って歌う時に、機種にもよるのかもしれないが、音程が画面に出てズレるのが目で見て分かる機能を使うのも手だけど、ビブラートとかまで画面とおりにするかはまた別の話。

カラオケの採点で点数が高くても、本当に歌が上手いかはまた違うし。コンピューターが良いとするように歌えるかになるんで・・・

話がそれました。

なかなか音に関することを文章で説明するのは難しいものだ。
とにかく、地道に耳は鍛えてもらいたい。

▼音程(ピッチ)

耳を鍛えることが音程(ピッチ)を良くするためには近道だけど、先程も述べたように、絶対音感があってもその音を声で出せるか歌えるかは別ものなので、音程(ピッチ)を良くするにはそれはまたその為のトレーニングが必要となる。

ピッチを良くする一人で出来る方法としては、自分の歌を録音して聴くこと。地味だけど、これが結構大事。やみくもに、たくさん歌えばうまくなるという訳ではない。

歌う時には録音して、歌い終わったらそれをきちんと聴く。それで、音程がズレているところを歌詞や譜面にチェックを付けて、そこの部分を気を付けてもう一度歌う。それを聴く。この繰り返し。

良い耳になっていて、自分のピッチがずれたらその場で気が付くくらいになっているなら別だが、耳がまだ鍛えらえれていないのであれば『1回歌って、それを録音して、それを聴く』という方法をするしかない。

これをやると、耳も鍛えることが出来るから、まあ一石二鳥ともいえる。

あとは、「耳を鍛える」のところでも書いたが、カラオケのピッチがずれていると分かる機能を使うという方法もある。

でも、これも録音しておいた方がいい。その画面を見ながらライブやオーディションで歌うことは出来ないのだから、画面を見なくてもきちんとしたピッチで歌えるようにするには、やはり録音や、その画面と歌を録画しておいて、歌を修正していく方法が必要だろう。

▼リズム

できればステップでも踏みながら歌ったり、身体のどこかでリズムを取りながら歌うことをお薦めするが、自分のリズム感が良いのか分からないという人もいるだろう。

ダンスが苦手な人が、自分一人でリズムを鍛える方法としては、曲をかけて足踏みをすること。ステップよりも足踏みの方が最初は良いだろう。よほど右足と左足の長さが違わない限り、身体でちゃんとリズムキープする練習ができる。

ただ、これもスローとかだとやりづらい部分もあるので、倍テンポでやったりするんだけど・・・

手始めとしては、テンポ120くらいの8ビートの曲が一番足踏みはやりやすい。といっても、分からないかもしれないので、その場合は、スマホでメトロノームのアプリをダウンロードして、テンポ120で鳴らしてみて、足踏みをしてみてほしい。

あとは、音楽をヘッドフォンで聴いている時の歩くテンポを曲のテンポにして歩くという方法もある。とにかく最初は聴きながら身体でテンポをとることから始めて、慣れてきたら歌う時に足踏みをしながら歌う。

早いテンポの曲だと小走りとかになるけど、声が揺れないように腹筋を使って歌う練習にもなるし。

ステージングの練習ならばステップを踏む方が良いが、リズムトレーニングとしてはまずは足踏みをやってみて下さい。

表拍で足踏みするのが楽勝になったら、裏拍で足踏みしたり、表拍は足踏み裏拍を手拍子とかにして、グレードアップして欲しい。

ただ、ドラマーじゃないので、手拍子となるとリズムが遅れる人が多い。どうしても頭で考えてから、手を叩いてしまうから。なので、手拍子は絶対条件ではないが、裏拍を身体で感じるというのは必須。

私のレッスンではボイトレ(基礎発声)でも足踏みしながら、リズムトレーニングも一緒にやるし、歌唱のレッスンの時もステップ踏めない人は足踏みしながら歌ってもらう。とにかく身体でリズムを感じる、リズムを取る、リズムを出すというのが大事。

▼まとめ

ということで、歌を録音して、歌う時に足踏みしながら歌うというのが一番効率よく、「耳」「音程(ピッチ)」「リズム」のトレーニングが出来る。歌う時はピッチももちろん気にするけど、どちらかというとリズム(足踏み)を意識。そして、録音を聴く時にはピッチがずれていないか、リズム感ある歌になっているかもチェック。

ただ、音程もリズムも悪い場合は、両方いっぺんにやるとどっちもイマイチになるので、ピッチはピッチ、リズムはリズムで練習する方が良いだろう。耳は録音を聴くようになれば、少しずつ良くなっていくと思う。自分に厳しければ・・・

なかなか、歌を自分だけで上達させるというのは耳が良くないと難しいかもしれないが、諦めないでできることからやってみて下さい。


本当に歌の技術を文章で伝えるっていうのは難しいな。ちゃんと伝わったか分からないが、とりあえず今回はここまで。

次回は、歌の上達法の「マイク」「表現力」「センス」「ステージング」について書こうと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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