いつか見たイメージを追い求めて　　　－創業します！

大学院時代に就職活動をしているときから、脳に1つのイメージがありました。私自身の就職活動は、リーマンショック直後の2009年夏ごろから2010年春（4月頃）までが本番で、1週間程度の外資系の投資銀行やコンサル、ベンチャーのインターンシップに足しげく通い、情報を得ていました。

当時はどこかの企業で働くことを前提に活動していましたが、自ずと脳裏にあったイメージは、小さなオフィスで、がむしゃらに働く姿で、人数は3名くらい、Tシャツやパーカーのラフな姿で、新規事業の検討を喧々諤々している、そんな光景です。

いまから思うと、「スローガン」という個性的なベンチャーの社長が様々なノウハウや経験を教えてくれる寺子屋みたいな企業があった（いまもしっかりあります！）のですが、その際の社長の言葉を総合したようなものが、イメージとして出来上がってきていたように思います。

私自身のキャリアとしては、新卒でアクセンチュアに入り、その後、PEファンドの投資先2社に入ることになるのですが、企業の価値を上げることを中心にやってきました。

与えられたミッションに対しては、熱中して取り組んでいましたが、ふと我にかえったときに、どこか自分ではない自分がいたことも確かで、無意識的にいつか「あのイメージの自分」になるだろうと感じていたようにも思います。

それが「今だ！」と思ったのは、実はそれほど前ではありません。

前職を退職してから転職活動を本気で取り組みました。退職当初は、上記のことなどはピンと来ず、全力で、次のフィールドを探していました。

61社、30人。

これは、選考に応募した企業数と、コンタクトを取ったエージェントの数です。転職活動で、ここまでやるかって驚かれるくらいは足を動かし、人と会い、何度も自分のやりたいこと、望む環境などを話してきました。そして、素敵な出会いも沢山ありました。そして、いくつか良い話も頂きました。その中には、本気で参画しようと考える企業もありました。

ただ、その過程で胸にふつふつと湧き上がってくるモノがありました。特に、多くの社長と話す機会があったのですが、たくさんの刺激を頂きました。飲みながら「一緒にやりたいけど、いまは自分でやってみた方が良いかもしれない！」という背中を押す声も頂き、ました。

こうした会話を経て、胸に感じるモヤモヤした「ナニカ」が段々と大きくなるのがわかりました。そして、そのナニカと脳にあったイメージがつながった瞬間、「自分でやろう！」と強く思うようになり、今回の決断に至りました！！

決意してからは、自分の中のエネルギーが1つ「通った」感じがして、エネルギーがわいてきました。延べ数で100回程度の面接や面談で幾度となく繰り返してきた「志望動機」や「自分がやりたいこと」は、自分の中の違和感とともに「ナニカ」を意識的にさせたのだと思います。

その一方で、何かを成し遂げたいとき、同時に1人だと妥協したくなる怠惰な自分もより一層感じるようにもなりました。特に朝起きる必要もない、どこかに明確な締め切りがあるわけではない、ただ、自分がやりたいと思ったことをやる。ずっと夢中でいられないもう1人の自分と向き合うことになる。自分自身の2面性と対峙しています（笑）

とはいえ、いざ登記するというと、直近に誕生日（11/29）があったこともあり、急いで進めました（笑）

そして、いざ起業というときに切に感じるのは、「縁」や「つながり」が大切だということで、コネって言葉はあまり良い意味でつかわれることは少ないのですが、本当に、本当に大切です。

登記に際しても多くの方に助けてもらいました。沢山の知恵も頂きました。誕生日に間に合わせるために多くの方に協力頂きました。

感謝しかありません！

本当に、起業を決意してから、特に、ただ仕事ができる、ただ能力が優れている、だけでは、なかなか事業が成長しないと感じています（笑） 何のリソースもない初期の無力さを痛感しています。でも、本当に大切なのは、この時期にどれだけ自分と向き合えるかだと考えています。

遠回りしたかもしれないけど、「自分でやる！」と決めたので、その道中を楽しみつつ、前に進みたいと思います。 具体的に何をやるのか？については別途ご報告させて頂ければと思いますが、いつか「XX会社にジョインしました！」とか言ってたら、うまくいかなかったのかなって思って、飲みにでも誘ってください（笑）

ということで、これからも宜しくお願いいたします！！