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号砲 ~Fanfare!~

耳にタコができるほど聞いたし、辟易しているが、やっぱり言わずにおけない、コロナ感染症拡大による生活の変化は、身の回りにも多くの影響を及ぼした。今年は特別な年明けとなった。

2020年はジェットコースターのような1年で、あっという間に終わっていた。振り返ってみると、年初、オリンピックイヤーだから盛り上がる、その機運に乗じて、我々も飛躍していこう!と社内で決起もしたが、ふたを開ければ、特別すぎるくらい特別だった。

1月25日、中国の代理店に、旧正月おめでとうとWeChatしたところ、

それでも 2月の売り上げはさほど落ち込むことはなく、影響はないものと思っていた。2月末には、ボーリングをして、焼肉を食べ、できたばかりの9h(ナインアワーズ)名古屋店に宿泊する社内イベントも開催した。

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3月に入り、各地でのイベントはキャンセルとなっても、通販の売上は好調に推移し、28日に開催したプレ金では、「コロナの話題はなしで」などと言って冗談のように過ごし、どこか他人事のように感じていた。

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それが、3月末。積み込んだマレーシアへ出荷が出荷前の夜に、差し止められた瞬間、一瞬にして目前が真っ暗になった(まくら屋だけにという冗談も言えない)。それから必死でマスクづくりをしていたのは気を紛らわすためといっても過言ではない。正直、居ても立っても居られない状況だった。

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4月中旬、マレーシアに向けセミナーを開催したことをきっかけに、輸出は盛り返す。参加者数がすごかった。もちろん私は中国語は話せない。その後、結果として、その後の受注において1万個越えを達成した。

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しかし、喜んでいたのも束の間、個人情報漏洩発覚は、かなり精神的にツラかった。本件は別の機会に改めるが、関係者各位やご迷惑をかけてしまった方々には深謝いたします。さらに、大手宅配通販の会員が爆増しているとの情報から、売り上げを期待した取り組みが、現場のオペレーションがパンクして飛ばされたのも腰が抜けた。思い出したくない。

夏以降、受注過多により製造現場はひっ迫するも、いろいろな方のご尽力で、なんとか乗り切り、ふたを開ければ、9月に月商記録の更新や半期売上が昨対より高い着地点をマークでき、このコロナ禍において奇跡的な数字を達成した。おかげ様です。

さて、今年のテーマだが、

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ここ2年ほどは、業績不振から様々なことを「自粛」してきました(コロナは関係なかった)。可能な限り無駄をなくし、スリム化を目指した。その甲斐あって、自社の数字がはっきり見えた。

だから、今年からは、また新たに仕掛けていく年にできるのではと思う。箱根駅伝を観ていて、様々な困難に打ち克ってスタートラインに立つ若人たちの姿に自分を重ね感慨深かった。そして、いろいろ言われているが、夏には東京オリパラの開催も予定されている。トーチリレーもあるだろうし、そのころ、たくさんの号砲を耳にするだろう。それにあやかり、心新たに清々しい気持ちで挑みたいのだ。

TicktockのTVCMで、「今、一瞬を楽しみたい!」とメッセージがあった。先のことはもちろん大切だが、日々のなんでもないことを慈しみながら生きる一年にしたい。こうして仕事が続けられるのも、使ってくれる人がいるからこそ。慢心をせず、一つ一つの枕づくり、快眠づくりに精一杯の心・想いを込めていきたい。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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まくらのキタムラ
北村圭介

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