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私は、抹茶色の着色料(銅葉緑素)が何でできているかを知りませんでした。皆様はご存知でしたか?

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私の時代のヒーローはゴジラやモスラーでした。小学校のころには、蚕の生育を記録する実験をして、桑の葉っぱを田舎までいただきに行きました。幼虫はだんだんと大きくなるにつれて、桑の葉っぱを猛烈に食べ始めます。そして、盛んに餌を食べ糞もいっぱいします。

私の時代のヒーローはゴジラやモスラーでした。モスラ (Mothra) は、1961年(昭和36年)の映画『モスラ』をはじめとする東宝製作の怪獣映画に登場する架空の怪獣(Wikipedia)でした。

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抹茶人気が続いている近年、たくさんのお料理・お菓子に抹茶味が登場しています。抹茶そのものを使用している場合は別段問題ないのですが、中には人工的に抹茶味を作り出している商品もあります。そして、人工的に抹茶色を再現する場合に使用されるのが蚕の糞なのです。ただし、この蚕の糞は「蚕沙(さんしゃ)」という漢方薬でもあり、高血糖や高血圧、心臓疾患、痛風などの改善にも効果があるとされています。嫌だという方は商品の原材料表記を見て対処しましょう。本物の抹茶が使用されている場合は原材料名に「抹茶」と、蚕沙が使用されている場合は「着色料:銅葉緑素」と書かれています。


緑色を新鮮に保つには、いろいろな工夫を要します。もちろん野菜畑から、収穫したての青物野菜は新鮮そのものです。海を渡ってくるエクストラオリーブオイルも緑色がかっていますね。ところが、このような記事を見つけました。

オリーブオイル

台湾衛生福利部食品薬物管理署、大統長基食品廠股?有限公司の「100%エキストラバージンオイル」にその他の油脂が混ぜられ、銅葉緑素が違法に添加されていた疑いがある旨公表

台湾衛生福利部食品薬物管理署は、大統長基食品廠股?有限公司の「100%エキストラバージン(訳注:オリーブ)オイル」にその他の油脂が混ぜられ、銅葉緑素(銅クロロフィル及び銅クロロフィリンナトリウム)が違法に添加されていた疑いがある旨公表した。現地衛生当局は食品衛生管理法に基づき、関連製品を店頭から撤去し押収した。
 市場に流通する油脂製品は「食用油脂類衛生基準」に適合しなければならず、使用する添加物も「食品添加物の成分規格及び使用基準」に適合しなければならない。銅葉緑素はコーデックス委員会、米国、欧州連合、ニュージーランド、オーストラリア、日本、中国等の基準では使用が認められた食品添加物の着色料である。しかし、各国とも、食用油脂中への銅葉緑素の添加は認めておらず、台湾の規定も国際基準と同様である。国際連合食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)合同食品添加物専門家会議(JEFCA)の評価資料によると、銅葉緑素のADIは15mg/kg体重/日であり、体重を60kgとすると900mgとなる。
 また、市場に流通する油脂製品は食品衛生管理法第22条の規定により、表示が義務付けられており、かつ食品名は実際の内容と合っていなければならない。100%オリーブオイルと表示するならば、その他の油を混ぜてはならない。


合同会社OMGTの商品開発には、まず私自身が欲しいものを開発してきました。もともとお茶屋ですから、安心安全なお茶は何といっても、無農薬栽培、しかも、有機栽培のお茶です。そして長年のお付き合いで、宇治有機栽培抹茶生産家との信頼関係ができていましたので、この度、もっと世界に日本抹茶を紹介できるようにと、抹茶の不得意な点を改善した商品である抹茶ペーストを完成できました。やはりコストは高くなりました。しかし、抹茶の色の添加物として、日本で許可されていても、本当の抹茶を使いたいものです。ただし抹茶の葉緑素は退色しやすいのです。なので、変色した抹茶色の食べ物は、購買をためらいます。価格競争売り上げ重視では、着色料を使用しても販売をしたいのです。でも、添加物は避けたいですね。

                          喜多重左衛門


宇治茶師の末裔です。私も緑茶の広報を世界に発信しています。喫茶道・喜多重左衛門として、日本人の身近にある緑茶の偉大なる効能を再発見中です。地球にも優しい有機宇治抹茶を推奨しています。よろしくお願いします。