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免疫力アップEGCカテキンの抽出法でウイルスに負けない暖かい飲み方―喜多重左衛門案

11月8日(日) 11:45 (4 日前)
To ngc-chaken

京都府茶業研究所様
コロナ禍の中お茶成分カテキンの力に期待をしたいですが、いろいろと調べている中で、お茶のカテキンEGCgカテキンの抽出法とEGCカテキンの抽出法は相反する温度での抽出法であります。
そこで、ご指導を得たいのですが、EGCカテキンを抽出しておいて、この寒い時期には飲みにくいので、冷たく出したお茶を温めるという飲み方は、カテキンに変化が起こるのでしょうか?電子レンジでの温めはしませんが、冷茶で抽出した濃いめのEGCカテキンに熱いお湯―約80℃のお湯を足しています。この飲み方では、カテキン成分に変化が起きて、EGCカテキンの免疫力アップは破壊されてしますのでしょうか、ご指導のほどよろしくお願いします。 ペンネーム喜多重左衛門―松田興昌 排

以上のような質問をしてみました。回答は以下の通りです。

(農技セ)茶業研究所(宇治茶部)
11月9日(月) 16:15 (3 日前)
To 自分

松田興昌 様

御質問ありがとうございます。
カテキンの免疫力向上効果などについては、当所でも大いに期待しているところです。
さて、いただいたご質問について、一般的な方法で抽出したお茶にカテキンの各種効果があることを考えますと、
冷茶で抽出した後に80℃のお湯を足すこと自体では、成分の分解は少ないと考えられます。
しかし当然のことですが、湯を足すことにより濃度は希釈されますので、
カテキンの効果としては低下すると考えられます。
また、冷水抽出した茶のカテキン類は時間経過により酸化しますので、
その保存方法には注意願います。

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京都府農林水産技術センターからのお答えでありました。

その結果、暖かいお茶で免疫力をアップする入れ方は、濃厚な水出し茶を作り、味を調える程度に熱いお湯を足せばよいというのが私の冬季の入れ方の一部です。

マクロファージを活性化させる成分を効率的に浸出する緑茶のいれ方
水出し緑茶で免疫力をアップ
緑茶を冷水(15°C以下程度)で1時間程度浸出させると免疫抑制的に働くエピガロカテキンガレートの割合が低く、マクロファージの活性を増強させるエピガロカテキンの割合が高い緑茶(EGCがEGCGの2倍以上が望ましい)になります。
• 新芽の多い緑茶の浸出液中にはインフルエンザウイルスを認識する受容体を活性化する一本鎖RNAが豊富に含まれています。

技術を活用して欲しい場面
健康機能性に重点を置いた緑茶飲料または水出し緑茶用のリーフ茶の商品化に向けた共同研究の実施を希望致します。
ねらい
緑茶は様々な健康機能性が報告されていますが、免疫力をアップさせる効果についてはこれまで報告がありませんでした。そこで新たな緑茶の健康機能性として免疫力のアップをターゲットにした飲料開発やリーフ茶の商品化を提案致します。水出し緑茶は夏場のお茶の需要拡大にもつながります。

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知的財産情報
発明の名称 免疫賦活剤,当該免疫賦活剤の製造方法及び茶抽出物の免疫賦活力を増進する方法
出願番号または登録番号 特開2011-168579

お問い合わせ
野菜茶業研究所 茶業研究領域
Tel. 054-45-4101
https://www.naro.affrc.go.jp/vegetea/inquiry/tea.html


技術詳細
緑茶抽出液に含まれる免疫賦活活性成分とその効果的抽出法、研究・参考、2009年度
参考文献
Green tea catechin induced phagocytosis can be blocked by catalase and an inhibitor of transient receptor potential melastatin 2 (TRPM2)
Cytotechnology 66 561-566


宇治茶師の末裔です。私も緑茶の広報を世界に発信しています。喫茶道・喜多重左衛門として、日本人の身近にある緑茶の偉大なる効能を再発見中です。地球にも優しい有機宇治抹茶を推奨しています。よろしくお願いします。