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日本に住んでいて知らなきゃソンをするお茶のこと。10の秘密.お茶の効用を科学する。

その5 免疫機能の調節   5-1 免疫力の賦活

 冬が近づくと誰もが気になる風邪やインフルエンザ。生体 は、免疫系の活性と抑制のバランスをうまく制御することに より、病原体が体内に侵入するのを防いでいます。しかし、 様々な原因で免疫能力が低下する、すなわち病原体に対する バリアが弱まると、感染症にかかる危険性が高くなります。

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粘膜免疫系の働きを良くするエピガロカテキン(EGC)

 呼吸器や消化器などの外界と接する粘膜は、病原体の主な 感染経路となっています。粘膜免疫系は、病原体が粘膜か ら侵入してくるのを防いでいる免疫システムであり、生体 防御の最前線ともいえます。カテキンの1種であるEGCには粘膜免疫系の働きをよくする効 果があることが確認されています。しかし、このEGCの働きは、エピガロカテキンガレート (EGCG)によって弱められてしまいます。熱湯で緑茶を淹れるとEGCGが浸出しやすくなる ため、EGCの効果が弱まってしまいます。冷水で緑茶を淹れる(水出し緑茶)と、浸出液中 のEGCGが少なくなり、EGCの効果が発揮されやすくなります。粘膜免疫系を活性化して病 原体の侵入を防ぐためには、冷水で淹れたお茶を飲むのがよさそうです。

    ((独)農研機構 野菜茶業研究所 主任研究員 物部真奈美)

実験結果から、このEGCの抽出法を農研機構が発見されました。私たちは、この結果から、有意義に正しい冷茶の抽出方法を学び自己防衛ができます。ただし寒い時期に冷たいお茶を飲める人は良いですが、やはり温かいお茶でほっこりしたいものです。この暖かくして、EGCカテキンを破壊せずに飲むよい方法を喜多重左衛門では、思案しております。結果を確認できましたら、又、お伝えします。皆さまもお体にご自愛くださり、楽しくお茶を飲みましょう。喜多重左衛門

宇治茶師の末裔です。私も緑茶の広報を世界に発信しています。喫茶道・喜多重左衛門として、日本人の身近にある緑茶の偉大なる効能を再発見中です。地球にも優しい有機宇治抹茶を推奨しています。よろしくお願いします。