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半身不随の経験 2

家に帰り私の愛犬がすっ飛んできました。私は生きていてよかったことを実感しました。
 ただ,車いすでは自力でトイレに入れません。少し入り口が小さく、どうしても便座に行くには、自力歩行をしなければなりません。まだまだ左足がしびれていて、まともに地面に足をつくことができませんでした。それでも、トイレをしたいので思い切って、便座に向かいました。 
 そして当たり前のようにひっくり返り、便座の蓋は吹っ飛びものすごい音がしました。やっと妻がやってきて、つぶれた便器を見て怒り、起こしてくれました。この前にトイレに行きたい旨を告げたのですが、自力でやれと言われた結果でした。

ベイリー赤ちゃん

ある日和の素晴らしい朝に私は、このままでは生き返った意味がないし、自分が目指す次なるステップを実行できない。どうしても自分の足で歩きたいと強く思いました。他人にいくら親切にしてもらっても助けていただく人の大切な時間を自分のために犠牲にしてしまうと思いました。

そして、私は「祈りを唱えるように、自分は50年以上も歩いてきている、山岳修行もしてきた。険しい山も制覇してきた。きっと自分の足も覚えているに違いない。自分の脳がその意識を阻害をしていて怠けているのであろう。思い出してくれと何度も何度も自分に言い聞かせました。病院の隣ベットにいた彼もイメージを作って成功をしたことを思いだしました。でもなかなか勇気が出ません。泳ぎの不得意な自分が深い海に飛び込む思いです。 

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でも私の愛犬がそばに来てくれたと同時に、2メートル離れたところにあるソファーに向いて歩きました。何と、足が動き3歩ほどの動作ですが、私にとっては歩けたのです。私はすごい感激に思わず大声をあげて泣きました。やっと自力で歩けたのです。  つづく。


宇治茶師の末裔です。私も緑茶の広報を世界に発信しています。喫茶道・喜多重左衛門として、日本人の身近にある緑茶の偉大なる効能を再発見中です。地球にも優しい有機宇治抹茶を推奨しています。よろしくお願いします。