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テアニンを多く含んだ緑茶抹カプセルの継続的な摂取が、軽度認知症患者の症状悪化を和らげる可能性があることを確認

医師に認知症あるいは軽度認知症と診断された方で、本人または家族から同意を得られた方を対象に、緑茶抹を充填したカプセルを 1 日 12 カプセル摂取していただきました。これは、緑茶抹約 2,070mg に相当し、1 日当たりテアニン約 34.0mg、カテキン約 219.4mg を摂取することに相当します。このカプセルを 1 年間通して摂取していただき、改訂版長谷川式簡易老人知能スケール(※4)を毎月測定し、認知症状の進行の程度を調べました。

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その結果、試験前に知能スケールの測定結果が 21 点以上であった正常および軽度認知症群において、緑茶抹カプセルの摂取が、知能スケールの低下を有意に抑えることを確認しました。この調査から、緑茶抹を摂取することで、軽度な認知症患者において、認知症の症状悪化を和らげる可能性があることがわかりました。

これらの研究を通して、テアニンは現代の高齢化社会で問題となっている認知症などの脳障害、さらには心的外傷後ストレス障害に対して症状緩和効果を発揮することが期待できます。
(※1)海馬とは、記憶を司る脳の部位です。
(※2)脳内神経幹細胞は、高い分裂能力とともに、情報伝達に関与する神経細胞と、グリア細胞とに分化します。
(※3)アストログリア細胞とは、神経細胞と協力して脳内の情報伝達に関与する細胞です。
(※4)簡単な質問に答えてもらい、その正解数で認知症の程度を評価する方法。30 点を満点とし、20 点以下であれば認知症の疑いがあるとされています。

緑茶アミノ酸による脳内神経細胞の新生促進(第3回認知症の早期発見、予防・治療研究会発表抄録)

特集:認知機能とアンチエイジング
発達障害の子どもの睡眠への効果
注意欠陥多動性障害(ADHD)と診断される男児98人に対し、400 mg/日(1日2回)L-テアニンを飲用させ、睡眠に関するアンケートをとりました。L-テアニン毎日400 mgがADHDと診断される子の睡眠の質の複数の側面を改善することにおいて有効である可能性が考えられました。

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22214254
日本薬学会(4011) , 日本神経精神薬理学会(252) , 日本薬理学会(1358) , 日本神経化学会(561) , 国際神経化学会(27) , 米国神経科学会(93) , ニューヨーク科学アカデミー(45) , 米国細胞生物学会(63) , アジア太平洋神経化学会(2) , 日本生化学会(4476)

米田先生の略歴
1972年に大阪大学薬学部を卒業後,同大学大学院修士課程を修了し,’75年に京都府立医科大学助手に就任。’80年から’81年まで米国シティオブホープ医学研究所で研鑽を積まれたのち,帰国後は京都府立医科大学講師,摂南大学薬学部助教授,同教授を経て,’99年から’15年まで,金沢大学薬学系薬物学研究室の教授として,薬理学の教育と研究の充実に尽力。その間,一貫して神経アミノ酸による生体機能調節機構の解明研究に従事され,その多様性究明に多大な業績を残す。

かわせみ1

写真は宇治市のシンボルバード カワセミ

私は喜多重左衛門が幼少の時より、生活習慣の中で、良いお茶を見極みて飲んでいる宇治緑茶の偉大な力を感じてはいますが、全世界の研究者がその実証実験をつうじて効能の仕組みを解き表していただけて、私は幸運です。先祖からの生業に感謝します。そして、自信をもって、皆さまにお知らせができて幸せであります。抹茶を飲みましょう。       喜多重左衛門

宇治茶師の末裔です。私も緑茶の広報を世界に発信しています。喫茶道・喜多重左衛門として、日本人の身近にある緑茶の偉大なる効能を再発見中です。地球にも優しい有機宇治抹茶を推奨しています。よろしくお願いします。