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大学出たからってオフィスで働かなくてもいい

最近になってやっと心からそう思えるようになりました。

そのおかげで、私のこれからの選択肢は広がったように感じます。

しばらくカフェで働くのもありだし、私は細かい作業が好きだから資格取ってネイリストとかもいいし、デザイン系にも興味があるから専門学校行ってグラフィックデザインとかもいいなぁと、夢がふくらみます。

それまではなぜか、大学出たのにオフィス仕事以外をやるなんてありえないと思っていたんですよね。

オフィスで颯爽と仕事をするというのが当たり前の将来像でした。

「勉強して、いい会社入って、稼いでいい暮らしする」という、日本ではかなり一般的な思想を真に受けて育ってきたので、それこそ大卒なのにそうでなければ人生終わる、と視野が狭くなっていたのだと思います。

だから私は就活の時期、やりたい仕事なんて一つもなかったけど、みんなと同じように大卒らしく、一般企業の総合職に応募し、就職しました。

今思えば、大学を出たことを理由に自ら自分の将来の選択肢を狭めていたなんて、皮肉な話です。


いろんな人、いろんな生活

私の偏狭なキャリア観をほぐしてくれたもの。

まずひとつ、それはシェアハウスでの生活です。

なんとなーく始めたシェアハウスでの生活ですが、自分が知らない働き方、生き方をしている人にたくさん出会う機会がありました。

空港で働いている人、建築士、ホテルで働いている人、企業でプロダクトデザインをしている人、掛け持ちのフリーター、機械の設計をしている人、外資系企業で働いている人、バーの開業資金を貯めるために配達の仕事をしている人、海外から来て英語講師をしている人、、、

25人程で住んでいたので書き切れませんが、本当にいろんな人の、いろんな生活を目の当たりにする機会に恵まれました。

そして、みんなそれぞれが違う職種、違う生活スタイルで生きているけれど、全員がものすごく温かくて、向上心があって、本当に魅力的な人たちでした。

正社員でオフィス仕事じゃなくても、全然幸せになれるじゃん、  

やりたいことやったら幸せなんだ。

当たり前のことかもしれませんが、そう思えるようになったきっかけであり、私にとっては新鮮で有意義な発見でした。


メルボルンのカフェ

これはおまけ程度の話ですが、オーストラリアでの生活も私の新しいキャリア観をもうワンプッシュしてくれたものの一つといえます。

今私が住んでいるメルボルンは、カフェの街です。

シティには無数の素敵なカフェが密集し、その数だけカフェで働く人がいます。

シンプルな服を着こなして素敵空間で働くカフェ店員を見ながらぼんやりと思ったこと。

いいなぁこんな素敵なカフェで働きたい

でもすぐに、あれ?と自分の矛盾に気づきました。

海外のカフェで働くのはいいのに、日本ではいやって何だろう?(笑)

たしかにお客さんはみんなフレンドリー&同じ目線だからいわゆる面倒なお客さんは少ないだろうし、賃金もこっちはそれなりに高い。

だけど、業務はおそらく同じだろうし、日本語で働くんだから断然ラクに違いない。

べつに日本でカフェ店員やればいいじゃん(笑)

何気ない気づきですが、自分の中のどうでもいいルールが、本当にどうでもいいものになった瞬間でした。


おわりに

本当は会社員なんて全然興味ない、素敵なカフェで働いたり(実際はしんどい仕事ですけど)デザイン系の学校に入り直してみたりするのもいいなぁと思っては、せっかく大学出たしなぁとエンドレスで葛藤していたことがありました。

もちろん、大学に行って勉強することは有意義なことであり、その先のキャリアに役立つものです。しかし、もし他のことをやってみたい、となった時に大卒というステータスが、自分の可能性を制限する足かせになっては本末転倒ではないでしょうか。

日本では特に、幸せな生活スタイルは人によって違うという考えがあまり認識されていないように感じますが、すべての人にとって、大学を出ていい会社に入ることが幸せなわけではありません。

大学出たからって、カフェで働くのが幸せならそれでいいのです。

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