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炭酸カルシウム「カルシェ」

● 土 壌 改 良

土壌は多くの機能をもっている、その機能を高めたり、不足する場合に補完したりすることができる資材を土壌改良資材と呼んでいる。

土壌改良資材には含まれない資材(石灰質資材、有機質資材など)も、大別すると石灰質資材、リン酸質資材、ケイ酸質資材、含鉄資材、有機資材に分けられる。

石灰は植物の必須要素のひとつで、植物細胞膜の生成やタンパク質の合成などに関係し、農地では石灰質肥料は主に酸性を矯正するために施用される。

石灰質肥料には炭カル、消石灰などいろいろな種類があるので、その特徴を活かして施用することが大切です。

炭酸カルシウム『カルシェ』リキッドタイプ

厳選された炭酸カルシウムをナノレベルで生成しており、植物に葉面散布することができる。

高反射技術ART(Advanced Reflectance Technology)により植物に不必要な紫外線及び赤外線を反射・分散させて、植物体の温度を低く(3~6℃)保ち光合成に必要な光は充分に確保され、代謝活性を高められる。

高純度炭酸カルシウム(62.5%)が葉面から素早く吸収され、カルシウム剤として徒長抑制の効果が期待できる。

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カルシェ炭酸カルシウムのかたち
炭酸カルシウム(化学記号で書くとCaCO3)は、炭酸イオン(CO3イオン)とカルシウムイオン(Caイオン)から成り立っている。
・種 類 有機石灰
・アルカリ性 弱酸性(㏗5~6)
・仕 様 サンゴ/カキやホタテなどの貝殻、卵の殻などの粉末。
     主成分は、高純度の炭酸カルシウムです。
     水に溶けにくい。
     穏やかに中和していく、土が硬くなる失敗が少ない。
・規 格 天然物質由来の、化学処理を行っていいないもの。

産出される原石は、100%が純粋な炭酸カルシウムではなく、不純物もわずかに含んでいる。
この炭酸カルシウムの分子が集まって、いろいろな性質が現れてくる。

● 特 長
 ナノレベルで乳化剤も兼備えた炭酸カルシウムは、高純度炭酸カルシウム(62.5%)が葉面からすばやく吸収茎葉の内側と外側から細胞・組織を強化し作物全体を保護・活性化を目的としてつくられたカルシウム肥料です。

・液状のため散布しやすく機械対応もできることから、施肥の省力化が期待できる。

・炭酸カルシウム(炭カル)、土壌溶液によく溶ける。
・カルシウムの吸収により細胞膜が強化される。
・硫黄も同時に補給しますので作物の生理作用を活性。
・弱酸性なので、土壌のpHを大きく変化させません。
・ 本剤の所要量を所定量の水にうすめ、よくかきまぜてから散布する。
・ 液肥や薬剤との混用は、原液同士は控えてください。
  (試しに少量を混ぜて、化学変反応を確かめてください)

植物の表面に葉面散布・付着したカルシェは、不必要な紫外線及び赤外線を反射・分散(SPF45)し、葉焼けや徒長、養分の欠乏症といったダメージを軽減する。

使用しない場合と比べて植物体の温度を3~8℃低下させることができます。
もちろん肥料としての効果も高く、植物の細胞を固く作るなどの効果も期待できる。

葉面散布以外にも農ビ・PO・マルチに吹き付けることで遮光・遮熱剤としても使用することができる。

SPF45とは
SPFとは、Sun Protection Factorの略で、UVB(紫外線B波)を防ぐことのできる量を示した値です。
UVBは、主に表面の日焼けの原因となるものであり、一般的な化粧品や日焼け止めでも使用されている値です。
SPF値は、SPF1ごとに約20分のUVBブロック効果がある。
つまりSPF45ですと、20分×45=900分(15時間)の日焼けを抑制することができる。

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特徴1 高温ストレスを防ぎ植物の生長を促進!
特徴2 光合成を阻害しない特殊製法

『カルシェ』リキッドタイプ
炭酸カルシウムは、植物成長調整剤として登録されており、その作用機構は
銅水和剤と混用散布する際、薬剤の pH をアルカリ側に保持することで、銅イオンの放出を抑え、日光の反射率を高めて温度の上昇や温度変化を回避し、果面の障害を防止する。


ほうれん草・ネギ・アスパラ・大根・とうもろこし・さつまいも・人参・メロン・きゅうり・なす等にご利用いただけます。

作物が各種ストレスに強くなります(低温・乾燥・病原菌)
作物の根の育成を促進させ、品質・収量を向上させる。

土壌中の微生物を活性化させ、健全な土壌に改善します(有機質効果)酸度矯正(アルカリ性効果)が行える。

水と反応して、発熱は起こしません。

ホタテ貝殻を構成している天然タンパク質が、土壌菌を活性化させます。

『カルシェ』の 説 明
炭酸カルシウム(たんさんカルシウム、英: calcium carbonate)カルシェ リキッドタイプは、組成式 CaCO3 で表されるカルシウムは炭酸塩である。

貝殻やサンゴの骨格、鶏卵の殻、石灰岩、大理石、鍾乳石、白亜(チョーク)の主成分で、貝殻を焼いて作る顔料は胡粉と呼ばれる。

ゴムや充填剤の添加剤としても使われ、研磨作用を利用し消しゴムや練り歯磨きにも入っている。
化粧品原料、食品添加物としても使用が認められている。

炭酸カルシウムの化学組成はCaCO3で、主な原料は石灰石です。
用途は広く、建材、セメント、製紙、プラスチック、ゴム、食品、医薬品など多岐にわたる。

産地は世界的に広く存在していますが、日本は世界に例がないほど高品位の石灰石を各地に産出している。

石灰石を粉砕、分級して微粉にした重質炭酸カルシウムと、石灰石を焼成して生石灰(酸化カルシウム)に水を加えたものに炭酸ガスを反応させて生成した軽質炭酸カルシウムがあり、沈降性炭酸カルシウムと呼ばれている。

炭酸カルシウムは結晶学的には、六方晶系のカルサイト結晶(方解石)、斜方晶系のアラゴナイト結晶があり、天然に産出する石灰石の多くはカルサイト結晶です。

バテライト結晶は天然には存在せず、アンモニアやアルカリなどで合成し、球状あるいは米粒状の結晶構造を産み出す。

炭酸カルシウムは日本で唯一の豊富な天然鉱石として、現在、将来とも多様の用途が期待されている。

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● 水に溶ける鉱物
炭酸カルシウム(石灰石)は、水に溶けることでカルストのような特異的な地形を作り出す。

水に溶ける性質が石灰石を他の鉱物と比べて、特徴のあるものにしている。
石灰石が水に溶けるといっても、水道水などには殆ど溶けません。
(水の酸性度が高くなると溶ける)

石灰水にストローで息(二酸化炭素)を吹き込むと、炭酸カルシウムが白い沈殿となって析出してくる。

二酸化炭素を吹き込み続けることで、水は炭酸水となり酸性度が高まるため生成した炭酸カルシウムが再び水に溶けるという現象が起こる。
これが自然の中で起こっている石灰石侵食のメカニズムです。

●作 用
・カルシウムの形態が溶解性で中庸、崩壊性に優れる。
・下層土への移行性も高く、下層への根の伸長を促進。
・土壌pHを上昇させず、カルシウム分を補給できます。
・各種ストレス土壌において、カルシウム欠乏対策。
・細胞壁に不可欠であり細胞特に表皮を強化。
・馬鈴薯では収量アップ、トマトではしり腐れ改善。

規 格
<容量> 1kg 5kg
<内容成分> 炭酸カルシウム 62.5% 不活性物質 37.5%

使 用 方 法
 液肥,葉面散布,養液栽培に最適です。

◆容器をよく振ってから、
500~1000倍に希釈しミスト状に葉の表面に散布します。

・定期的 葉面散布  500~1000倍(適宜)
  日焼け防止効果があり。
  果面に白く残るため生育後半の散布には不向。
・定期的 潅水/灌注 300~500倍(多回数で)
  一時的散布(悪天候時など)

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葉面散布の注意点
①果実には、直接かからないようにしてください。
 果面に白く残るため生育後半の散布には不向。

②散布は10~14日間隔で行い、新葉展開に応じて使用してください。

※主成分であるカルシウムは野菜の生育に欠かせないものです。
 アルカリ性なので、酸性に傾きやすい畑の土壌を中和する役目として、
 よく使われます。

〇消石灰や苦土石灰は、アルカリ性が強く、速やかに土壌を中和します。

〇家庭菜園で行うには、デメリットも多く、あまりオススメしていません。

〇オススメは、「牡蠣殻」などで作られる「有機石灰」と呼ばれるものや、「草木灰」です。

〇肥料と石灰をセットで入れることが常識となっていますが、知識がないままむやみに使うと野菜に生育障害が出たり、土の状態を悪化させてしまうことがあります。

〇野菜がうまく育たないという時の原因が、石灰の使いすぎだったということもよくあります。

使用量に合わせて資材を調製し、使いきってください。

本剤は、水中に没しにくいので所定量の水に少量づつ撹拌しながら加え、均一に分散させて散布液としてください。

本剤は、病害の発生前から予防的に散布してください。

人によって「石灰」の意味が違う
一般的に畑で使う石灰というと消石灰、生石灰、有機石灰を指すことが多いのですが、主成分であるカルシウムのことを石灰と表現する場合もあります。

他のカルシウム化合物である硝酸カルシウム、硫酸カルシウムなどもまとめて石灰という場合もあります。

お互いに石灰の指す言葉の意味が違うと、話がすれ違ってしまうことがあるので、注意しましょう。

「石灰を撒くとジャガイモが“そうか病になる」と言われますが、アルカリ性の土壌になるとそうか病が出やすくなるためで、石灰はアルカリ性の強い消石灰や生石灰のことを表しています。

同じカルシウム化合物でも、硝酸カルシウムや硫酸カルシウムは、アルカリ性ではないため、当てはまらないことも。

土中のカルシウム
塩基性の石灰質資材に比べ、カルシウムの形態が水に対して溶解性が優れており、下層土への移行性も高いことから、下層への根の伸長を促進しする。

高塩基や乾燥などの各種ストレス土壌において、土壌溶液中のカルシウムは欠乏対策に効果が高いことも優れた点です。

馬鈴薯では収量アップ、トマトではしり腐れ改善など、実績が増えている。

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安全使用・保管上の注意

誤飲、誤食などのないよう注意してください。
誤って飲み込んだ場合には吐き出させ、直ちに医師の手当を受けてください。
本剤使用中に身体に異常を感じた場合には直ちに医師の手当を受けてください。
本剤は眼に対して刺激性があるので、眼に入らないよう注意してください。

散布液調製時及び散布の際は保護眼鏡、農業用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。

また散布液を吸い込んだりしないよう注意し、作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをするとともに洗眼してください。

本剤は水産動植物に影響を及ぼすので、養殖池周辺での使用には十分注意してください。

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