第б回裏短コン#21「トマソン」

「トマソン」ミーナ作 17位

トマソン

作意手順 26香、25飛合、34角成、同玉、45金左、同飛、33馬。

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正解:35 誤解:0 無解:0 無評価:1
評点:2.487
順位予想 1位:- 2位:- 3位:-
ベストタイトル投票:-

☆素直に33馬は25玉、34角成、26玉と上部に脱出される。これを防ぐためには26香だが、と金が2枚利いている地点なので打ちにくい。どちらのと金で取っても、33馬、25玉、34角成迄で捕まっているので、25合を考える。歩などの平凡な合駒では、34角成、同玉、33馬迄。ということで、双玉を活かした25飛合が正解だ。34角成、同玉に33馬が出来ないので、45金、同飛で飛車筋を逸らし33馬迄収束する。

☆さて、タイトルの意味とは・・・

作者コメント
タイトルの「トマソン」は本来の用途を失った、
無用の長物。3手目から、33馬以下の変化のことで、
もともと飛合限定のために、ここから作ったのですが、
他合でも作意順で詰むので、不要になってしまいました。
(2手目同との変化には必要)
飛を45に置くとスイッチバックになりますが、
趣味じゃないのでやめました。

☆タイトルの「トマソン」の意味は下記の引用文の通り。

超赤瀬川原平らの発見による芸術上の概念。不動産に付属し、まるで展示するかのように美しく保存されている無用の長物。存在がまるで芸術のようでありながら、その役にたたなさ・非実用において芸術よりももっと芸術らしい物を「超芸術」と呼び、その中でも不動産に属するものをトマソンと呼ぶ。(Wikipediaより引用)

☆例えば、建物の壁に何かの名残でついている絶対使われないようなドアや蛇口などの無用の長物がトマソンにあたるようだ(間違ってたらすみません)。本作では、3手目から33馬、13玉、12角成の手順がトマソン。詰将棋だと意味付けがダブっているようにも見えるので少し損かもしれない。しかしタイトルの意味を知るとピッタリの表現だと感じる。

nono_y「退路封鎖の焦点打に逆王手含みの飛合で返し、それを動かして収束
。配置の重さも狙いのうち?」
園川「15と16のと金がトマソン?」
tsumegaeru「角が2枚重なっているせいで、見えにくい飛合がいい。」
田川雄大「27に合駒されると詰まないのでその内側へ」
藤原俊雅「王を見つめる飛合だが、間に3枚は初かも。」
菊田裕司「合駒時点で間に3枚駒が挟まっているのがピンになるのが狙いか? やや単調だが狙いは面白い。」
mituhiko「芸術用語の"トマソン"だとすれば、少し散らかっているようにも見えるこの初形を表しているのかな、と勝手に解釈しました。」
オオサキ「6手目43玉が作意で、25飛がトマソンだと予想。
詰将棋として見たときは、初形や飛合の意味付けに重複感があって重たい印象。」
金少桂「定番の合駒動かしといえばそれまでだけど、
発生した合駒による逆王手を防ぐために動かす、という理由が新しいのかな。」
soga「初手が好手。どのあたりがトマソンなんだろう?」
大瀬戸「序の2手が異彩を放っている。駒が2枚ずつ並ぶ初形も印象的。」
ミーナ「タイトルは意味不明。私がつけるなら…だるま落としかな。」
ほっと「流れは綺麗だが。」
雲虚空「頭の2手が肝。題名は元巨人の選手ではないかと思いますが、どこがトマソンなのかはわかりませんでした。」
まゆしぃ「初手26からというのがなんとなく打ちにくい。」
だっしぃ。「意外性のある合駒が良いと思った」
おかもと「飛合の抵抗もむなしく。」
馬屋原剛「1筋のと金がトマソンかな。」
太刀岡甫「合駒の意味付けに双玉を使った点は良い。
しかし、中合を動かす7手が10枚以内でできる環境なので、普通合を動かすだけでは主張が弱いように感じる。
タイトルの意味は2枚のと金を超芸術トマソンに喩えたものだと思う。
タイトルでちょっとした教養を見せてくる作者はsogaさんと予想。」
上谷直希「『超芸術トマソン』は昔読んだ記憶がある。やっぱり有名なのかな?本作では自玉がトマソンなのだろうか。」
虎野亜奈「双玉のスリル感を気軽に味わえて、解後感も良い。」
斎藤光寿「頭二手の応酬が伏線的だ。今回三番目に好きな作品だ。」
青木裕一「逆王手の筋があるのが意外。
タイトルの意味が分からなくてググったが、作品との関連が分からなかった。」
山下誠「2枚のと金は確かに無用の長物。」
まつきち「25飛合が逆王手になるのはチョッピリ見えにくい。」
宮田敦史「手品のように飛合が出て来て動く。トマソンをwikiで調べたが本作との関連性は分からなかった。」
松下拓矢「双玉の意味を考えると飛限定合が見えてくる。」
黒川「初手の感触が好きです。」
梶谷和宏「25飛合とはものすごい受けがあったもの。双玉ならではの豪打ですね。」
奥鳥羽生「逆王手 果たせず終える 悲哀かな」
風みどり「3枚も間にあるのに飛車合というのが乙。」
三輪勝昭「初手27では取られて全然ダメなのに、限定打の感じがするのが良い。」
keima82「▲29香等は単純に△27歩合で詰まない事に気づかず、苦戦しました。
タイトルの意味は、2枚もと金がいるのに守りに役立ってないことを言っているのでしょうか。」
∇「とりあえず香を打ってみる。とりあえず飛合いを読んでみる。」
有吉弘敏「初手の限定打の場所に迷う。この収束形は単玉ではあまりない気がする。ただ、双玉を使うからには、中合などもっと大胆な手順を期待します。」

☆作者予想

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☆的中者は0名でした。