理想のリーダー像

仕事で何度かリーダーという立場を経験したことがあります。
今回は私が思うリーダー像についての話です。

リーダー論に関する書籍は何冊か読んだことがあり、参考になったものは多くあるのですが、
中でも私が最も心に残っている書籍は、福島正伸さんの著書「リーダーになる人の たった1つの習慣」です。
これは学生時代に読んだ本で、その当時はリーダー的な役割をこなしたことはありませんでしたが、社会人として働く際にバイブルにしていた本でもあります。

この本の内容で心に残っているフレーズは色々あるのですが、リーダーとして振舞う上で最も意識したのが
「上司がもっている権限とは、部下よりも先に困難に挑むことができる権限」
という内容です。

これを最も体現しているのは、マンガ「ワンピース」のルフィだと思います。
ルフィはいつも一番大きな困難(最も強い敵)に対して自ら率先して立ち向かいます。
周りの仲間は、ルフィを信じて、全力でサポートをします。
(ワンピースに限らず、少年マンガには多い構図ですね)

なので、私の中の理想のリーダー像はルフィでした。
リーダーとして仕事を任されたときは、周りのメンバーを信じて、自らが率先して最も難しい課題をこなしていく。
そうすることで仕事どんなプロジェクトもうまくいく、と思って行動していました。

結論を言うと、その考え方は、半分は合っていて、半分は間違っていました。
まず、リーダーがこのような振舞い方で仕事を成功させるにはある程度前提条件が必要です。
その前提条件とは、「周りのメンバーとの信頼関係ができていること」、そして「メンバーが自発的に動けるメンバーであること」の2つです。
この2つの前提条件が満たせているのであれば、リーダーとしての振る舞いは、大きな困難にひたすら挑んでいくだけでもある程度うまくいくと思っています。
しかし、どちらかの前提条件が満たされていないと、リーダーがいくら困難に立ち向かっても、うまくいかない部分が出てきます。

ワンピースの場合、ルフィと他の仲間はゆるぎない信頼関係が築かれています。
そして、みんなそれぞれ自分の役割を自覚し、全員が勝つために何をすべきかを考えて自発的に行動します。
その前提があるからこそ、強力な敵がいて大きな困難が立ちはだかっても、全員で協力して乗り越えることができています。

周りのメンバーとの信頼関係が築けていない場合、メンバーはリーダーのために働こうという気持ちが出てきません。
なので、リーダーがどれだけ全力で頑張っても、他のメンバーは自分のことを優先的に考えて、楽な仕事はやるけど、嫌な仕事は極力しない、というスタンスになる可能性が高いです。
ただ、信頼関係は仕事をする中で徐々に築いていくことが可能です。
そのメンバーのことをよく観察したり、話を聞いて気に掛けながら、その人が働きやすい環境を作る努力をすればおのずと信頼関係は築けるでしょう。
どうしても一定の割合で、考え方が合わずに分かり合えない人もいますが、そういう人は仕事だと割り切って一定の距離を保つしかないかと思います。

また、仮に信頼関係が築けていたとしても、自発的に行動できる人でなければ、指示を与えない限り行動してくれない可能性があります。
自発的に考えて動ける人は、自分から空いている仕事をこなしたり、リーダーが気づけていない課題を発見することができます。
しかし、自発的に動けない人の場合、ルールを決めて指示を与えないと、思うようには動いてくれません。
自発的に行動できるかどうかは、その人の性格次第でしょう。
育てながら考え方を変えていくことは可能だと思いますが、根本的にはその人自身の仕事に対するスタンスなので、難しい問題です。

これまでの内容をまとめると、
チームで働くときは、リーダーと他のメンバーで信頼関係が築けている、かつ、メンバーが自発的に動ける場合、
リーダーは困難な課題に取り組むだけでも、周りのメンバーのサポートである程度うまくいきます。
そして、信頼関係が築けているかどうかによって、メンバーの仕事に対するやる気が変わってきます。
なので、それぞれのメンバーが最大の成果を出せるようなモチベーションを保つ意味でも、信頼関係を構築していくことが大事です。
そして、チームに自発的に考えて動けるメンバーが少ない場合、チーム内のルール(規律)が大事になってきます。
極論、メンバー全員が自発的に動ける人で構成されている場合、明確なルールが定められていなくてもある程度成功するでしょう。
しかし、自発的に動けないメンバーが多いのであれば、ルールを定め、明確な指示を出すことで行動を促す必要が出てきます。


まとめ
・リーダーとしてのベストな振る舞いは、周りのメンバーとの関係性と、メンバーの自発性で変わってくる。
・信頼関係が築けていて、自発性のあるメンバーが多い場合は、リーダーは困難な課題にひたすら取り組んでいればいい。
・信頼関係が築けていない場合は、メンバーが働きやすい環境に気を遣うことで信頼関係を築く。
・どうしても信頼関係が築けないメンバーとは一定の距離を保つ。
・自発性がないメンバーに対しては、ルールを作り、明確な指示を与えることで行動を促す。


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エンジニア兼プログラミング講師をしています。 本の感想、仕事や普段の生活の中での気付き、講師として受講生に伝えたいことなどを発信していきます。
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