渋滞という狂気

久しぶりにいわゆる「通勤ラッシュ」と呼ばれる時間帯に出勤をしました。
普段は渋滞を避けるために、時間帯を少し後ろにずらして通勤しています。
ですが今週から新しい仕事が始まり、ずらして出勤するわけにもいかなくなてしまいました。
通勤ラッシュが始まるより前に出勤すれば避けられなくもないけれど、そのために早起きできるような気力もなく。
仕方なく、通勤ラッシュの時間に通勤をしました。
ちなみに私が住んでいる地域は電車がなくて車社会なので、ほとんどの人が車通勤です。

ある程度予想はしていましたが、通勤ラッシュ、地獄です。
普段なら40分くらいで職場まで到着するのですが、通勤ラッシュの時間は渋滞しまくりで1時間20分くらいかかってしまった。ほぼ倍です。
天候や曜日によっても変動があるので、毎回このくらいの時間がかかるわけでもないですが、毎日30分以上時間を無駄にすると考えるとなかなかにきついです。
帰りは遅くなることが多いので、帰宅ラッシュには巻き込まれないことがほとんどですが、仮に帰宅時にも同じだけ時間を無駄にするとなると、1日1時間以上渋滞で無駄にしていることになります。

通勤しながら渋滞の様子を見ていましたが、車が永遠と並んでいる状況に狂気を感じました。
これほど無駄な時間を、週に5回、何十年、続けている人がたくさんいるとするならば、そういう人たちには申し訳ないけれど、異常です。
そして、そんなことが平然と行われているこの日本という国(というか私の住む地域?)もすごく異常だと思いました。

運転が大好きで渋滞は幸せて仕方がない、という人にとってはこの環境は素晴らしいと感じるのかもしれません。
ですが私はどちらかというと運転は嫌いなので、渋滞で1日1時間以上無駄に運転することが数十年続くとしたら、出退勤だけで鬱になってしまう気がします。
電車通勤ができる場所であれば、車通勤に比べて無駄に時間を奪われることは少ないかもしれませんが、毎日満員電車で通勤するのは別の意味で狂気です。

渋滞によって1日に1時間以上の時間を無駄にしている人が何千、何万人といるとするなら、通勤ラッシュとはものすごい時間泥棒です。
少し前「働き方改革」という言葉が流行り、今コロナ禍ということでさらに働き方改革に拍車がかかったと思いきや、改革など1ミリも起きていなかったようです。
かく言う私も、通勤ラッシュに通勤して渋滞を引き伸ばしている1人でもあるので、偉そうなことは何も言えないのですが。。

自分だけのことを考えるなら、この苦痛から逃れるには
・住んでいる場所を職場から歩いて通える場所に変える
・職場を家から近いところに変える
・リモートワークができる仕事をする
・頑張って時差出勤する
などが考えられます。
どれも頑張ればできなくなないけど、お金や仕事内容など、色々事情があって言うほど簡単にはできなさそうという感じ。

渋滞による時間泥棒を社会問題として捉えるなら、時差出勤やリモートワークが進むことによってある程度の緩和はできそうです。
しかし根本的には都市という人口が一極集中した場所が存在する限りなくならない問題なのかもしれません。

都市という発明は国や地域の発展に大きな役割を果たしたのかもしれませんが、渋滞や満員電車、地域格差といった、都市が生んだ負の遺産も案外多いのかもしれません。
コロナで大きな被害を受けているのも人口の多い都市です。
これから先、人類が発展していくためには、都市という概念を超えるパラダイムが必要になってくるのかもしれません。

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