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新入社員研修は4月から実施することがベストではないのかもしれない

毎年、4月から6月までの3ヶ月間、IT企業向けの新入社員研修を実施しています。
現在の日本は一般的に新入社員が入社するのは4月。
なので、入社した直後に研修を実施し、3ヵ月で仕事の基本を学ぶ。
そして7月からは現場に配属され、本格的に業務を始めていく。

一見何の問題もないし、これがベストな気もします。
しかし、本当に4月から研修を実施することがベストなのでしょうか。

以前私は、半年間IT企業でアルバイトをしていた現役のエンジニアに対して、研修で実施してるカリキュラムでプログラミングを教えたことがあります。
研修を終えた後、彼からは「半年の経験があったからこそ、学べるものが多かった。全くの初心者であの研修を受けていたら、はてなマークがたくさんあったかもしれない」という言葉をもらいました。

なるほど。
普通に考えれば、何も分からない状態で研修を受けて、基礎を身に付けたうえで業務に向かうと考えるのが常識だと思うことでしょう。
しかし、何も分からない状態で実際の現場を経験し、その後に研修を受けることで、現場でよく分からなかった疑問点を解消しながら、より深く自分にとって必要なスキルを学ぶことができるのかもしれません。

そう考えると、人によっては、入社してすぐに研修を受けるのではなく、入社して3ヵ月~半年程度、実際の現場での業務を経験した後に研修を受けるというのもありなのかもしれません。

どちらの方が効果が出るのか、是非とも試してみたい。
新入社員を2つのグループに分け、片方は4月から3ヵ月の研修を受けた後、3ヵ月現場で実業務をする。
もう片方は、先に3ヶ月間現場で実業務を経験した後に、3ヵ月の研修を実施する。
半年後に、それぞれのグループでの理解度の差、仕事への取り組み方の差などを測定するとどうなっているのか、すごく興味があります。

研修の成果は研修生のモチベーションや講師の力量によっても変化するので、効果の違いを測定するのは難しい部分もありそうですが、研修のこれまでの常識を打ち破る何かが生まれるかもしれません。

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