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教育・教師・講師について

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教育に関する記事、教師や講師に関する記事をまとめます。
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教育関係の仕事をしている人へのおすすめ書籍

教育関係の仕事をしている人へのおすすめ書籍

ゼロヒャク教科書0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書。通称ゼロヒャク教科書。
メディアアーティスト、研修者、大学教員、経営者、などなど、様々な分野で活躍されている落合陽一さん。
落合さんの書籍は難しいものも多いのですが、この書籍は落合さんの著書の中でも最も読みやすいです。
落合さん自身の学びからの観点と、教育者としての観点からこれからの時代の学び

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理解できる人には分かりやすく教えるけれど、理解できない人にはアバウトに教える

理解できる人には分かりやすく教えるけれど、理解できない人にはアバウトに教える

今、教育関係の仕事をしていますが、最近自分の教え方のスタンスが、理解力の高い人には色んなことを分かりやすく教えるが、理解力の低い人には何事もアバウトに教える、というスタンスになってきています。

恐らく、学校や塾で授業をする場合などは、一般に逆を推奨する場合が多いかと思います。理解力のある子は、放っておいても自分で勝手に学習を進めていくので、あまりサポートしなくても問題にはなりません。説明を分かり

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教育の行き着く未来

教育の行き着く未来

教育の仕事をしていると、楽しいと思う反面、色んなことが非効率で面倒くさいな、と思うことが多い。定期的に新しい人が来ては、1から教えていかなければならない。多くの人との出会いがあることは楽しみの1つではあるけれど、教える側は毎回やることが同じことの繰り返しになっていてとても効率が悪い。今はYouTubeで動画をアップしたり、ブログなどで情報を発信したり、本を出版したりと、情報を発信する手段はたくさん

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今年の新入社員研修の目標

今年の新入社員研修の目標

業務系エンジニアからプログラミング講師に転職して今年で4年目。4月からは3ヶ月間IT企業向けの新入社員研修が始まります。新入社員研修の講師をするのもなんやかんや4回目になります。今この記事を書いているのは2月の下旬で、研修が始まるまでにはまだあと1ヶ月以上ありますが、なんだかんだあっという間に時間が過ぎ、例年の如くパタパタしたまま始まっていくのだろうなと思います。

今年の研修で意識しようと思って

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成長することで失われるもの

一般に、できないことができるようになることが成長と呼ばれる。できないことができるようになり、できることが増えていくことで人としての魅力が増していくのだと思うけれど、成長することで失われてしまうものもあるのだと思う。

できなかったことができるようになって時間が経つと、できなかった時の感覚が失われていく。できなかった時の感覚が失われたところでほとんどの場合困りはしないけれど、人に何かを教えたり、教育

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心を折るのは悪いこと?

心を折るのは悪いこと?

教育に関するお話。

教育の分野でこんなことを言うのはダメな事かもしれないけど、相手の心を折る方法が知りたいと思うことがあります。
参考になる本や記事がないか割と本気で探してみたことがあるけれど、参考になりそうなものはありませんでした。
「折れない心」的な本は検索すればいっぱい出てくるけど、相手の心を折るための方法論が書かれた本は今のところ存在しないようです。

そりゃあそうか。
心が折れるという

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教育者に必要な能力は編集力かも

教育者に必要な能力は編集力かも

講師をしていると、講義で使用するテキストを作成する機会が多いです。
いつも作り始めるときは、分かりやすく洗練された内容のテキストを作ろうと張り切ります。
けど、作り始めてしばらく経つと、結局は分かりやすく書かれた入門書をおすすめして読んでもらった方が良くね?と思ったり、公式サイトを見てマニュアル(リファレンス)を熟読してもらった方が良くね?という考えに行き着きます。

専門分野について分かりやすく

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教育のジレンマ

教育の仕事をしている中で、教え子がどのような人材になって欲しいかをよく考えます。
今の私の考えは、教え子には自発的に考えて行動できる人になって欲しいと思っています。
でも、自発性を育てるのは難しい。
偶発的に自発性のある人になることはあっても、高い確率で自発性を育むことができる方法論は存在しないのかもしれません。

元々自発的な人は、教育者が細かく指示したり教えたりしなくても、自分自身を成長させる

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ゆるいスパルタ

教育の分野で仕事をしていますが、教育は答えのない業界で日々いろんな事を考えさせられます。
きっと、教えられる立場の人の事を本気で考えながら情熱を持って取り組んでいる人の数だけ答えがあるのでしょう。

私の教育に対するスタンスですが、講師として働き始めて3年近く経ってようやく固まってきたように思います。
一言で説明できるフレーズがないものか考えた結果、いい感じのワードが浮かびました。
それがタイトル

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Zoomミーティング中にリアルタイムで字幕を付ける

発端結構前になりますが、落合陽一さんのこのツイートを見て、これは是非やってみたいとずっと思っていました。

ただ、その時は具体的にどんなツールを使えば実現できるのかいまいちわかっていなかったのですが、最近改めて情報を探していたら実現するツールを教えてくれているツイートがありました。

という事で自分でも真似して試してみることに。

環境と使用ツール物理的に準備するモノ
・Windows PC
・A

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【読書】「教える」ということ 日本を救う、[尖った人]を増やすには」

【読書】「教える」ということ 日本を救う、[尖った人]を増やすには」

教育業界で働いていて教える立場にいる以上、自分自身が学び続けることが大事です。
その中で教育に関する本を読んで定期的に自分自身の教育のあり方をアップデートしていくことも必要になります。

最近読んですごく良かった教育に関する本が「「教える」ということ」。
数々の本を出版し、ライフネット生命の経営者として活躍、その後立命館アジア太平洋大学(APU)の学長を勤めている出口治明さんの教育論についての本で

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好奇心旺盛な素人を大切にしたい

好奇心旺盛な素人を大切にしたい

講師という職業をしていると、教えている中でいろいろな質問を受けます。
自分の専門分野を教えているので大抵のことは答えられますが、中には自分が知らないことを質問されてすぐに答えられないこともあります。

時折、今まで全く気にしたこともなかったことを質問されて、ハッとさせられることもあります。
そういう質問をする人の特徴は、好奇心旺盛で真面目に頑張っていて、それでいてその分野において素人、つまり知識が

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調べればなんでも分かる時代は幸せなのか

調べればなんでも分かる時代は幸せなのか

いつでもどこでもインターネットに接続することが出来て、調べれば大抵のことはすぐに答えに辿り着くことができる時代。
インターネットがなかった頃は図書館や書店に行って本で調べたり、知識のある人に直接会って話を聞くことが主な情報収集だったと思います。
その頃に比べるとすごく便利な時代ですが、これは果たして幸せなことなのでしょうか。

何かを学びたいと思った時、調べればすぐに答えが分かる環境というのは、実

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タイマー活用のススメ【質問力アップのツール】

タイマー活用のススメ【質問力アップのツール】

先日こんな動画を見ました。

インフルエンサーの4人が、生産性を向上させるための効率化アイテムを紹介し、プレゼンバトルを行う動画です。

どのプレゼンもすごく面白くて紹介しているアイテムも魅力的に感じました。

その中で私がすごく良いと思ったのは茂木さんが紹介したタニタのタイマーです。

なんの変哲もない普通のタイマーですが、タイマーを使って自分で時間を設定することで劇的に仕事や勉強の効率が上がる

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