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外国人のお客様へ/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(22.11.27-22.12.3)

一昨日、SNSに投下されたばかりの話題から。

現場の話もともかく、本部広報の対応が「手書きメモの言葉が足りず、多くの方にご不快な思いをさせてしまったことを深く反省し、現在手書きメモは取り下げています」なのは本当にそれでいいんですか。
外国人スタッフ派遣の子会社を持っている企業なのに?

■せめて英語で書け、という声が上記への反応で散見されたので連想した記事

ガイジンには英語、って認識はそろそろ公式に過去のものにすべき、と思っているのですが、まあ冒頭サムネイルに掲示されているようなスタンスに比べればなにかしらコミュニケートしようという意志があるだけマシ。ではあります。

■もうひとつ、マインドは同じローカルニュース

知事は9月に国籍条項の撤廃方針を県議会で表明。県は知事部局の全職種で外国人に門戸を開き、採用後に公権力の行使や公の意思形成に携わる職務に就かせないと説明していた。
県によると、これに対して県内外から電話やメールなどで約600件の意見が寄せられ、ほとんどが全面撤廃に否定的だった

美しい国ねえ(ムカムカしながら)。

■「人手が足りないから誰でもいい、来てくれ」って悲鳴をあげたかと思うと「だがおまえたちに人権はない」傲然と言い放つ、その愚かしさは指摘し続けたい。群馬だけの話ではないわけで。

交流を美化するのはけっこうなんです。だけど一皮むけば「同じヒト」だとは思っていない、その心根を直視させずして、何がメディアか。
……いや、この文脈でメディアを責めるのはお門違い。そんなことは分かってます。分かってるけど当事者に指を突き付けても何の意味もない以上、ヤツアタリしたくもなるじゃん(=情けない顔で)。

■技能実習と特定技能の一本化云々、先週に続いて各紙が社説でとりあげていたのですが、テンプレートを融通しあってるのかい。と言いたくなるような文章も目に入ったりして

判で押したように「人権」ってキーワードが含まれているので、苦笑しました。
そんななかでは大和総研のレポートがちょっと面白かったので最後に紹介しておきます。

技能実習制度の目的と実態との乖離を埋める方法として、
①その本来の目的(国際貢献、技術 移転)に即した制度運用を徹底する、
もしくは
②現在の実態(労働力確保)に即した制度にする (特定技能制度に一本化)、
の二つが主な選択肢として挙げられる。

おおすじ選択肢2が所与のものとみなされているなか、たしかに1番目の決着にならないとも限らないわけで。興味深い考察でした。

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