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移民国家としての日本

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マガジン名称を「海外事業を編集する」から変更。 ヘッダ写真はダナン@ベトナム
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2023年12月の記事一覧

転職されたら困るので(わかる)法律で縛ってください(わからない)/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.12.24-23.12.30)

突然良い企画が掲載された南日本新聞をホメるところからまいりましょう。 技能実習の(雇用側にとっての)最大のメリット、転職できない。という人権無視規範が来春にも改正される想定で、ただいま検討中ステータスが数か月続く昨今なのですが、出ていかれる地方関係者の声、基本的に「出ていかれたら困る」「法律で縛りをかけてくれ」「人権とか何のことでしょう」みたいな地獄絵図でしてね。 そんななかで、正面から地方側の声をー通りいっぺんでなくー紹介する記事は管見の限り、初でした。良い試み。 ■地

だから技能実習制度は。事例/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.12.17-23.12.23)

いまさら技能実習というシステムの制度設計上の難をあげつらっても。と思いはするものの、100字以内にかいつまんで言いますね。 受入事業社と一心同体の監理団体、それを監督するはずだが何もしない天下り処OTIT、すなわち自浄能力がシステマチックに骨抜きな点。ここがすべての元凶です。 それをあまりにも明白に伝える事例の最新報があったので、あらためてご紹介させていただきたく。 これね、6月下旬に西日本新聞がいち早く取り上げたものの、早々に会員限定エリアに収納しちゃう。というインターネ

オオバンブルマイを見習え/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.12.10-23.12.16)

意外……でもないか、海外の移民事情がまあまあ報道された1週間でした。ロイターの大活躍はご愛敬。 いつもいつも同じことを申し上げて恐縮ですが、お隣の動静にはソソられます。 ■国内ニュースだとこの辺かな 来日そのまま野宿 公園に一時20人 難民申請者の支援追いつかず:朝日新聞デジタル 日本で保護を求める難民申請者が急増し、支援が追いつかない状況だ。国も異例の補正予算を組んで対応するが、公園で野宿をする人digital.asahi.com

ねほぱほ仮放免回が良かった報告/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.12.3-23.12.9)

何が良かったって、ねほりんぱほりんが視聴者と同レベルなので「え?」「そうなの?」みたいな相槌が終始入ってくる。そのおかげで安心して初歩の話を学べる=知ったかぶりしなくても大丈夫、な構成になっているところ。 ふたりの「在留資格がない人生を経験した20代女子」エピソードトークを核に進行するんですが、番組コンセプトの通り匿名出演の彼女たちが登場した瞬間のぱほりんの台詞が「あ、もう、だから、日本語が上手なのよー」。 見た目が日本人っぽくないこと、「でもこの子たちは日本人なんだ、そ

今週も技能実習、やめるってよ週/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.11.26-23.12.2)

ちょっと毛色の違う切り口が、毛色の違う媒体から出ていたのでまず紹介。 およそ3ヵ月前、急に「ライドシェアを解禁すべき」論者がむくむく現れ、何何どうした。とはじめ怪訝な顔になり、やがてああ外国人ドライバー導入やむなし空気の醸成かあ。と納得した事がありました。 その続報的な記事なのですが、せっかくベカメックス東急に触れているのに写真もなければホーチミンに隣接する場所に東急が一大プロジェクトとして開発しているベッドタウン内にバスを走らせてるんだよ、程度の説明もないのは残念。 ■