わたしの祖母 -1-
祖母は77歳になった。
祖母はとても元気な人だ。
いつも笑顔で底抜けに明るい。
優しいけれど、性格が良いというよりかは良い性格をしていると思う。
料理上手で、お喋りが好き。
お裁縫も得意。
わたしは、そんな祖母が大好きだ。
祖母は今で言う『ワーママ』だった。
祖父はわたしが生まれる前に亡くなっている。
母と叔父、二人の子どもを女手ひとつ働きながら育てた。
祖母が44歳の時、わたしが生まれた。
若くしておばあちゃんになった祖母は、
「おばあちゃんと呼ばれるのは、いやよ」
と母に言った。
二人で呼び方を考えた。
「あんたがママなら、私は大ママね」
祖母は母に言ったそうだ。
「大ママ」の誕生である。
そして今でも、わたしは祖母のことを「大ママ」と呼んでいる。
わたしの子どもたち(祖母からみたひ孫)も「大ママ」と呼んでいる。
わたしの夫も「大ママ」と呼んでいる。
家族から慕われる大ママのこと、
少しずつ書いていこうと思う。
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