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普通にはたらくってなに?

滞在先の仕事現場には、老若男女合わせて総勢100人近くのスタッフが働いています。8割は地元の働き手ではなく、私のように期間工で県外から来ている人たち。住み込みで短期で働き、また別の土地に行く季節労働者と呼ばれる人たちがほとんどですが、全員と話したわけではないけど、なぜここに来たの?と理由を聞くと「日本のいろんなところに行ってみたくて」が大半。

ひと昔前は「地元に仕事がないから出稼ぎにいく」
という理由が多かっただろうけど(もちろんそんな人もいると思います)、


「普通にはたらけないんだよね・・・」という声もありました。

普通に働けない、という理由を多く聞くたびに私も深くうなずきます。

毎日同じ時間に、都会住まいの人なら満員電車に押しつぶされて命がけで同じ場所に出勤をする。
朝からムカつく人の顔を見てパソコンを立ち上げ、誰かのグチを聞きながら(それ、こっちに言わないで本人に言えや!的な)、上司から理不尽なことを押し付けられながらも生活のために働くことが普通に働くということなら、自分はもうそれができないと思った、と。

季節労働は短期で職場が変われば住むところも変わる。それはかなりの解放感と気分転換にはなるけど、仕事内容は忙しい時期に手伝う仕事なのでそれなりにきついものが多いです。

私が今やってる仕事はもう、、修行だと思ってます。でも一緒に働いている人たちはもちろん、上司に当たるみかん農家さんがいい人ばかりで仕事の辛さがそんなに気にならなくなってきました。
この人たちとなら、この人たちのためにがんばろうと思える人たち。

普通に働くってなんだろうねえ、と疑問を投げてみました。なんやろなあ、と必ず返ってきます。

なんでしょう?

答えは出てこない・・・。

「仕事」だけを考えた時、
私はこの仕事をやりたい、これになりたい、これで食べていく、儲けたいっていう希望はほとんどないんです。苦手な分野はたくさんあるけど、言ってしまうとなんでもいいです。(なんでもできるということではなく)
でも、誰と仕事をするか?っていうことがとても重要です。
自分を理解してくれる人、よりも「解放」させてくれる人。
何かを言うわけではないのに、その人がいるだけでなぜか自分のスイッチが入ってベストパフォーマンスに持っていける。

そんな人に出会えたとき仕事が楽しくなります。

愛媛の仕事はもうすぐ終わりです。いつも声をかけてくれた上司の方々とお別れするのはとてもさみしい。次の地でもいい出会いがありますように。
(ニセコ行きはなくなったので、ただいま寝る時間を少し削って探し中です)



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