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【こんな映画でした】265.[パーフェクトワールド]

2021年 4月21日 (水曜) [パーフェクトワールド](1993年 A PERFECT WORLD アメリカ 138分)

 クリント・イーストウッド監督作品。主人公ブッチをケビン・コスナー。その人質となる子役をT・J・ローサー、撮影当時7歳だから大したものだ。唯一の女優はローラ・ダーンで以前[わたしに会うまでの1600キロ](2014)を観ている。

 何が「パーフェクトワールド」(理想郷)なのだろう、と考えさせられる。逆説的にそんな世界は、この世にはないということか。いや、この世にはなくてもどこかにはある、と思いたいという人々の願望を意味するのかもしれない。

 途中でこのブッチについて、「あなたは悪い人ではない」と言わせているが、とことんの悪人というのは、そうそういないものだ。何らかの切っ掛けで人は良くも悪くもなる。その分かれ目は紙一重であり、それも運不運ということなのかもしれない。不条理なものである。

 オープニングシーンは、予想通りラストシーンであった。ほんの少し、違っていたが(それはブッチの空想の世界だろう)。とまれ子役が良い映画の一つであった。

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